多次元セラピー(=新しいトランスパーソナル退行療法)セッション、多次元セラピーのプロ養成スクールで心の癒しと原因不明の不調解放、多次元に渡る魂の探求、自己実現をサポートします。スカイプ・神奈川

インナーチャイルドセッションへの懐疑と不信

2016年02月15日

インナーチャイルドは、言葉としてはよく知られるようになっていますが、
何だかよくわからないもの…と感じる方もあるようです。

皆さまからメールでいただくご質問の中でも、
インナーチャイルドに関するものは、比較的多いです。

たとえば、いちばん気になるのが、効果について。

インナーチャイルドワークをしてみたいと思い立ったら、
最近では、探し回らなくても、楽にセラピストさんを見つけることが
出来るようになってきました。

またインナーチャイルドを癒すセッションの中身についても、
ネット上にはたくさんの情報が溢れています。

そのためご自分にはインナーチャイルドを癒す必要があると感じておられる方は、
複数回、セッションに出かけていったり、
グループワークに参加してみたり、積極的にワークをなさっているようです。

ヒプノセラピー経験のある方は、もしかするとインナーチャイルドワークを
一度は試してみたことがあるのではないでしょうか?

どんなセッションなのか何となく知っていて、
やってみたこともあるけれど、どうも効果を実感できない…と
思っていらっしゃる方もあるようです。

たとえば、先日、いただいたご質問では、
これまでに複数のセラピストさんの所で、
「インナーチャイルド」という名称のセッションをしてもらったけれど、
残念ながら、どうも癒された気がしない…ということでした。

このことについては、ヒプノセラピスト、多次元セラピストの立場から、
お伝えしたいことが幾つかあります…

まず重要なポイントとして、インナーチャイルドの心の傷の深さには、
個人差がたいへん大きいということがあります。

深い傷を負っていて、今もその傷口が激しく痛む場合もあり、
癒しのプロセスが進んでだいぶ楽になられている場合もあります。

深刻に傷付いている場合には、
癒すのにある程度の時間がかかることになるでしょう。

私は、個人セッションやヒプノセラピースクールなどで、
一生かけて取り組むくらいの気持ちで、
気長に継続して癒していくことをお勧めしています。

たとえば、思考や行動パターンを癒して変容させる場合や、
憑依を癒して解放する場合、
または大人になってから体験した過去の辛い出来事を癒す場合には、
1、2回から5、6回ほどのセッションで、
目に見えて良くなられていくのに対して、
インナーチャイルドの場合は、
おそらく5回や15回などでは不十分かもしれません。

折に触れて、ゆっくりと、少しずつ、癒していくことをお勧め致します。

セッションに何度も足を運ぶ必要があるということではありません。

一度、セッションルームにてインナーチャイルドワークをされましたら、
要領がつかめると思いますので、ご自宅でも同じように
癒しを続けていっていただきたいのです。

インナーチャイルドワークというと、
ある決まったやり方をイメージされるかもしれません。

ヒプノセラピーで用いられるシナリオが、シンプルで互いに似通っていたとしても、
実際のセッションで、ヒプノセラピストさんがどのようなセラピーをするのかは、
実は、大きく異なっています。

シナリオはあくまでも大雑把な道筋に過ぎず、
そのクライアントの方に合わせて、どのようにしたら無理なく、深く、
癒しのプロセスが進むのかは、そのセラピストさんが考えながら進めていきます。

そこには、ヒプノセラピストさんの技量や経験値のほかに、
個性や人間性が関わるため、クライアントの方との相性という要素も入ってくるでしょう。

もしも効果がないと思われたら、タイプの違うヒプノセラピストさんを探してみるか、
またはご自分で本などを参考にして、インナーチャイルドを癒してあげるのも
よいかもしれません。

私は、オーソドックスなヒプノセラピーのインナーチャイルドと、
多次元セラピーによるインナーチャイルドの、
2種類のセッションをさせていただいています。

多次元セラピーは、トランスパーソナルセラピーですので、
一般的なインナーチャイルドワークのみならず、
その奥にある、もっと古い起源に遡って
探求しながら癒していきます。

この人生の幼少期、胎児期に、
なぜこのような辛い思いをしたのかということをさらに掘り下げていくと、
前世、過去生のカルマ的な出来事が関わっている場合が少なくありません。

ご希望に応じて、この人生の子どもの頃への退行に加えて、
胎児期、あるいは前世・過去生へも退行し、
身体、感情、精神面から丹念に癒していくのです。

もしも今生の過去に戻るのが辛いと感じられるならば、
前世・過去生の探求から始めてみるのも、一つの方法だと思います。

また過去へ時間をさかのぼっていくのは気が進まないという場合は、
通常の退行しないインナーチャイルドを選択していただけます。

インナーチャイルドワークは、一人で行えるCDや書籍が販売されていますので、
誰でも比較的気軽に行えるという印象があるかもしれません。

けれども、インナーチャイルドを癒すセッションは、
実は、かなり難易度が高いものであると、私は考えています。

多次元セラピー・ヒプノセラピープロ養成スクールでは、
常々、お伝えしていることですが、
インナーチャイルドの癒しは、細心の配慮を持って、
丁寧に行なわれる必要があります。

その方の状況と気持ちにしっかりと寄り添い、
繊細な気配りと洞察を求められるセッションなのです。

クライアントの方も、ヒプノセラピストの誘導にただついていくだけではなく、
心の奥に湧き起こる、さまざまな感情を受け入れ、味わう必要があります。

本当の心を正直に見つめることと、癒すことに対する明確な意思があるならば、
セッションにおいて、最善最高の癒しと変容を受け取られることでしょう。

ところが実際には、なかなかそうなりにくいケースがあることも否定できません。

傷付いたインナーチャイルドの背景には、幼少期の親子関係があります。

たとえば親御さんのご病気や不在などで、家庭の中に親役割を果たす方が無く、
まだ幼い子どもであるその方が、親に代わって家事をしたり弟妹の面倒を見たり
しなければならなくなることがあります。

また親の未熟さによって、親子の関係が逆転するなどして、
幼少期からその方が、精神的に親御さんを支えなくてはならない場合もあります。

もしも親からの虐待があったとすると、萎縮して、常に親の顔色をうかがい、
不安を抱えながら過ごすことになるでしょう。

このような体験が及ぼす影響として多いのは、
ご自分の気持ちがよくわからなくなり、
無意識のうちに、本当の自分の気持ちをないがしろにして、
周囲の人々の意向を優先し、期待に答えてしまうようになることです。

クライアントの方が、こうした傾向を、多少なりともお持ちの場合、
セッションにおいても、ヒプノセラピストの望んでいることを敏感に察知し、
自分の本当の気持ちはさておき、ヒプノセラピストの意向に沿う反応を
してしまいやすいのです。

本当は感じていないことを感じていますと言ってしまったり、
本当は気が進まないにもかかわらず、
言われるままにインナーチャイルドに話しかけたり…。

そうなりますと、ご自分の本当の気持ちがついてこない、
形ばかりのセッションとなりかねません。

これでは、残念ながら、終わった後も何も残らず、
効果も実感していただけないでしょう。

世の中に情報が出回っているおかげで、
気軽にトライしやすいインナーチャイルドですが、
セッション当日、いざインナーチャイルドが現れて、初めて対面してみると、
思いも寄らない複雑な思いが込み上げ、動揺してしまうこともあります。

予想もしていなかったご自分の反応に、驚かれてしまうのです。

こうした場合には、慎重な対応と繊細な配慮が求められます。
続けられない、続けたくない、もう嫌だと思ったら、
ヒプノセラピストに遠慮なくそう伝えて下さい。

いろいろ微妙な要素をはらんでいるインナーチャイルドですが、
本当の気持ちを伴ってワークが進み、
インナーチャイルドが癒されていくにつれて、心がほぐされてあたたまり、
ご自分のことをもっと受け入れ、好きになれるように変化していきます。

インナーチャイルドワークに懐疑的になっているならば、
一足飛びにそこを目指すのではなく、ゆっくりと、一歩ずつ、
ご一緒に進んでいきましょう。

インナーチャイルドに関する疑問や気になることなどがありましたら、
どうぞお気軽にお知らせいただければと思います。

多次元セラピーによるインナーチャイルド 前世・過去生の起源に戻って癒す


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