催眠に入れなかったら… という不安や怖れ
催眠状態に入っていくのが難しい…?
「これまでに、2回、ヒプノセラピーを受けたけれども、
2回とも入らなかった…
私は催眠に入りにくいタイプなのでしょうか?」
これは、ヒプノセラピー、前世療法
多次元セラピーの
よくあるご質問 FAQ で
ご紹介している項目の一つです。
多次元セラピー、ヒプノセラピー、前世療法 の
個人セッション前、セッション後などに、
これとよく似たお問い合わせをいただくことがあります。
特に、初めてヒプノセラピーを受ける方からいただく
お問い合わせのメールには、
「入れるかどうか、ちょっと不安です。」と
書かれていることがよくありますが、
ご心配になるお気持ちは、よく理解できます。
ヒプノセラピーそのものが、
普及しているとはいえない状況ですから、
「催眠状態」がどんなものであるか、よくわからないまま、
催眠に「入らない」「入りにくい」「入れなかったら…」と
悩んでいらっしゃる方は少なくありません。
まず、催眠状態とは、
通常の意識と大きくかけ離れた特殊な状態ではないということを
知っていただければと思います。
催眠状態に自然に入る体験
私たちは、日常生活の中で、日に数回、
自然に催眠状態に入っています。
たとえば、古いアルバムを眺めているうちに、
いつしか懐かしい思い出に浸り、
もの思いにふけっているような時。
簡単に言ってしまうと、
意識ははっきりとしていますが、
意識が自分の心の内側に向いて集中している、
それが催眠状態です。
比較的、内向的なタイプの方ですと、日頃から、
自分の内側に意識が向きやすいため、催眠状態は、
より自然に受けとめられるようです。
こうした自然な催眠状態への移行体験は、
誰にでもあることです。
どんな方でも、
日常、自然に催眠状態に入っているのですから、
入れない人ということは、
ほとんど無いと考えてよいでしょう。
それにも関わらず、ヒプノセラピーの個人セッションにおいて、
催眠に入らないとすれば、考えられる理由として、
次のようなものを挙げることができるのではないでしょうか?
催眠状態に 入りにくくなってしまう要因としては…
意識の奥深い部分で、セラピストの人となりや、
セッションルームの雰囲気、(明るさや暗さ、室温、
周囲の物音、BGM) またはセラピストが行う催眠誘導の方法、
セラピストの声などに対して、
かすかな違和感を覚えていた…。
事前カウンセリングの中で、
この日、ヒプノセラピーで扱うことに決めたテーマそのもの、
あるいは、テーマの決めるまでのやりとりに、
違和感や抵抗感を覚えた…。
ほかには、その方が、何もかも把握し、
コントロールしたいという強い欲求をお持ちである場合。
思考の活動が活発で、何でも分析してしまうタイプの場合。
ヒプノセラピーについて、
インターネットや知人の方のお話などから、
入念な「予習」をなさっていて、
大きな期待、またはこうあるべきという
強い信念をお持ちの場合。
ご自宅の戸締りやお子さんのお迎え時刻など、
何か気にかかることがあり、それが頭から離れず、
セッションに集中することが困難である場合。
上記に挙げたような理由があるならば
催眠に入れなくなることも、時にはあるかもしれません。
では、より簡単に催眠状態に入るにはどうしたらよいでしょうか…?
催眠状態に スムーズに入っていくには…
(セッション中、眠ってしまわないように)
前夜、十分に催眠を取っていただくことと、
セッション開始時刻直前に、カフェインの含まれる飲み物を
なるべく控えていただくこと。
個人差が大きいと思われますが、個人セッションの前には、
通常、この2点をお伝えしています。
小さなことですが、これだけでもたいていの場合、
スムーズに入ることができます。
さらに、こつを挙げるならば…
流れに任せ、最善の導きをしてくれる
あなたの潜在意識を信頼すること。
思考や分析をせずに、受容的な姿勢でいること。
浮かんできたイメージに対して、
「何故?」 「どうして?」 と
論理的思考や分析をしないこと。
日ごろから頭脳労働が多く、
常に休みなく頭が働き続けているような方は、
たまの休日に、縁側やソファーなどで、「ぼうっとする」
何もしないひとときを、意識的に作り出すことをお勧め致します。
携帯電話もTVもオフにして、
猫と一緒に日向ぼっこ、などはいかがでしょうか?
多次元セラピーに対する過剰な期待や、
「速く入らなくては」というプレッシャー、
「入れなかったらどうしよう」という不安を手放すことも大切です。
これらについては、ヒプノセラピストの側も、
誘導する際、注意深く、丹念に行うはずです。
ヒプノセラピストを信頼しましょう。
ヒプノセラピーの目的は、
「催眠状態に入る」ことではありません。
催眠に入るのは、「手段」であって、
「目的」ではないのです。
個人セッション の 最終目標 は …
セッションの目的は、問題やお悩みを解決し、
その方が望む変化を促すこと。
もしくは、人生の目的や人間関係、
その方の心の深層などを探求することです。
万が一、催眠状態に入らなかった場合は、
通常の意識の状態で行うことのできる方法を採ることが
できることをお伝えしておきたいと思います。
事前カウンセリングでご相談して決めたテーマについて、
通常の意識の状態で、アプローチし、
解決する方法を、私どもでは、複数、準備しています。
たとえば、イメージ・ワーク、
NLP のさまざまな手法、 EFT、
フォーカシング、他の心理療法など。
催眠状態には入れたけれども、
辛すぎて再体験できない(したくない)という場合にも、
上記の方法は、癒しをサポートする効果的なツールとして、
日々、活用されているものばかりです。
ちなみに
ヒプノセラピー・前世療法・多次元セラピーのスクール
においても、
ベーシック・コースの最後に、これら代替的、補完的なツールと
その使い方についてお伝えしています。