前世療法 ・ 過去生退行
この人生ではない別の時代、別の場所、もう一人のあなた…
ヒプノセラピーの「年齢退行」のセッションを行うと、
過去に遡っていこうとする際、いつの間にか、
自発的にこの人生ではない時空に到達することがあります。
年齢や性別、国籍などが、現在とは明らかに異なり、
パーソナリティの印象は、「自分ではないけれど、
どことなく自分であるような気もする」といった感触です。
こうしたケースを「前世」「過去生」と呼んできました。
前世・過去生は、本当にあるのかどうか、検証はできません。
しかし、これまでに、多くのケースで、
通常の意識の状態では受け取ることのできない洞察や気付きが
起こり、感情の解放が促され、癒しの効果が認められています。
前世・過去生の出来事は、
現在の状況や悩みなどと、直接、間接に関連性が感じられ、
今まではわからなかったことについても
理解が深まっていくことがあるのです。
前世・過去生に由来する問題
問題やお悩みなどがある時、
この人生に起こった出来事を振りかえってみても、
思い当たる原因や理由が見つからないことがあります。
たとえば、溺れた体験がないにもかかわらず、
プールや海辺に行くと、なぜか胸騒ぎがしたり
息苦しくなったりする方があります。
また、外出する時に、
なぜか首を覆うようなストールやマフラー、
タートルネックの衣服などを身にまとうと
気持ちが落ち着くという方があります。
こういった場合、暗示誘導を行って、
催眠状態に導いていくと、
現在とは異なる国、時代、性別、境遇で
生きていた「もうひとつの人生」のイメージが、
鮮明に湧き起こってくることがあるのです。
イメージを受け取りながら、
その人生の時間をたどり、
その人生の最後の日を迎えるところまで、
その前世・過去生全体を再体験していくうちに、
現在の問題と関係のある重要な出来事に
気付かされることがあります。
それが、過酷な状況や心身のダメージ、
深刻なトラウマとなる体験であることも
少なくありません。
今生で出会ったことのある誰かと、
その前世・過去生でも出会っていたり、
今生の家族や恋人が、その前世・過去生でも、
家族であったりすることに、気付くかもしれません。
さらに、特定の相手に対する強い愛着や憎悪、
執着やこだわり、妬みや恨み、確執や辛い体験などが、
解消されないまま、その前世・過去生の
最後の日まで続いていく様子を
目の当たりにするかもしれません。
人生の振り返りと 次の人生の計画
トランスパーソナルな観点に立つならば、
多くの場合、死後、魂は体から抜け出て、
この転生全体を見渡せる場所へ行き、
そこで新たな洞察を得て、
次の転生に向けた準備をすると云われます。
今、終えてきた人生における心残り、
こだわりや執着、悔恨などは、
カルマと呼ばれることがあります。
次の転生において、カルマのバランスを回復するために、
特定の場所や相手に惹き付けられたり、
行動を起こしたりすることになるかもしれません。
現在のお悩みや問題が、
どこから、どのようなして生まれてきたのか、
前世・過去生のイメージから、そのヒントや洞察を受け取ると、
不思議なことに腑に落ちて、より広い視野から、
その問題に対処していくことができるように
変容を遂げることがあるのです。
「前世」「過去(の人)生」のとらえ方は人それぞれです。
どのような死生観であっても、
潜在意識の中から現れてくる、
もうひとつの転生(いわゆる前世・過去生)のイメージを
ゆっくりと体験することによって、
未完了の出来事を完了させ、ネガティブな感情を解放し、
深く癒されて変容し、
この人生に対する気づきと洞察を受け取ることができます。
現在の悩みや問題などが存在することの意味や理由、
この人生の目的を探求し、
ご家族やご友人、職場の同僚など、
特定の相手とのつながりを理解するのにも役立ちます。
深刻なトラウマのあった前世・過去生を癒す
過去に受けた心の傷は、無意識のうちに、
現在の言動に影響を与え、生き辛さを感じさせます。
顕在意識レベルでは、
既に気持ちの整理がついていると思っていたり、
忘れてしまっていたりすることが
多いのですが、未だ完了されていない出来事として、
潜在意識には蓄積されていくのです。
そこには、押さえ込まれた感情エネルギーの渦が、
出口のないまま 取り残されています。
過去の転生、いわゆる前世・過去生において、
戦争や災害、事故、迫害、拷問、虐殺などによって、
悲惨な亡くなり方をしている場合、
その古いトラウマが今生に持ち越され、
深刻な影響が残り、精神的、身体的に
さまざまな不調が現れることがあります。
今生の過去のトラウマ的な出来事に退行し、
再体験した後、そのルーツをさらにたどっていくと、
こうした前世・過去生の古傷が、思いがけず浮上して
その傷口が開くということもよくあることです。
トラウマ的な体験のあった時空には、
その時の思考や感情、苦痛、絶望感、
痛み、怒りなどが今も残留しており、
それを体験しているパーソナリティのマインドや魂の一部が、
凍りついたようにそのまま留まっています。
こうした部分を見つけ出して、
トラウマを癒し、統合することによって、
否定的な影響からの解放が起こり、不調が改善されることがあるのです。
家族の絆 ソウルメイト
「運命の人」という言葉があります…。
初めて出会ったのに、
ずっと前から知っていたような気がする、
そんな体験はありませんか?
私たちが、転生の旅を続けていく時、
次の新しい人生を始める動機として、最も大きいのは、
「あの人ともう一度出会いたい」「一緒に過ごしたい」
という願いだと云われています。
それは、父や母、我が子、夫、
恋人、兄弟姉妹など、様々な絆。
過去に完了できなかった何かを成就するために、
必ず再開することを約束して生まれてくるのでしょうか?
ふたりの人間の間にあるのは、
愛着や親しみ、信頼ばかりではありません。
憎しみや嫌悪、妬みや復讐心である場合もあります。
上手くいかない人間関係、冷淡な恋人や
心の離れてしまった配偶者との間に、
いったいどのような絆があったのか、
前世・過去生に戻って探求することができます。
お互いの間にある 未完了の出来事の詳細や、
相手に対する執着と心残り、必ず出会うと決めた理由など、
特定の相手とのつながりを探求して癒すと、
この人生においてはその相手とこれまで以上に絆を深め、
よりよい関係を築いていくことができるようになります。
この人生の目的は…? 魂の計画を探求する
「何のために生まれてきたのだろう…」と、
考えたことはありませんか?
あなたがこの人生に生まれてきた目的とは
何でしょうか?
トランスパーソナルな考え方では、
魂がひとつの人生を終えると、体から抜け出て、
中間生と呼ばれる場所へ行くと云われます。
宗教において極楽や天国と呼ばれている場所と
同様な領域であると考えることもできるでしょう。
そこで、今終えてきた人生を振り返り、
次の人生の準備に取りかかります。
転生する前に、人生の目的や、両親、課題や試練、
出会う相手などを慎重に検討し、入念に選んで
魂が計画を立てるとも云われています。
転生と転生の間にどのような関連性があるのか、
例を挙げてみることにしましょう。
たとえば戦争孤児として育ち、
時代背景や社会情勢などによって、
生涯孤独であった転生を過ごした魂は、
それを埋め合わせるために、
次の人生こそは、あたたかい家庭を築き、
大勢の子どもたちに囲まれて生活したいと願い、
その実現に向けて、綿密な計画を立てるかもしれません
また、パートナーと深い絆を持っていたにもかかわらず、
健康に恵まれず、きわめて病弱であり、
不治の病によって夭逝した芸術家は、
次の人生では、丈夫な体と身体能力を具え、
優れたスポーツ選手となるように
計画して生まれてくることを選ぶでしょう。
女性として傷つき 度重なる不幸な体験をした魂は、
次の転生では男性としての生活を望むかもしれません。
ひとつの転生を終えた後、
もうひとつの転生を始める前に、
振り返り、検討し、準備をする領域。
その時空へアクセスすることによって、
この人生に関するさまざまな情報やアドバイスを
受け取ることができます。
前世療法は このような時に役立ちます
○ 愛着や嫌悪を感じる特定の相手とのつながりを探求したい。
○ 繰り返されるパターンの意味を知りたい。
○ 心身の障害や持病、試練や課題の意味を知りたい。
○ 身体的特徴、性格、資質の意味や、
眠っている才能を見い出したい。
○ 死への恐怖を解消したい。
○ 人生の目的を探求したい。
○ 迷いに対するヒントが欲しい。
○ 思い当たる原因の見つからない問題の起源を探りたい。 etc.
前世療法・過去生セラピー 個人セッション
Zoom・スカイプによる 初回セッション |
1セッション 3~4時間 23,000円 (カウンセリング+多次元セラピー+フィードバック) |
---|---|
Zoom・スカイプによる 2回目以降のセッション |
1セッション 3~4時間 18,000円 (カウンセリング+多次元セラピー+フィードバック) |
◇ 催眠状態で多次元セラピーを行う時間は、セラピー中のクライアント様 の集中力の低下、終了後の疲労感などに配慮しまして、 最長 120分まで とさせていただいております。 ◇ 時間を超過した場合でも、追加料金は発生致しません。 |
さまざまな前世・過去生を癒すために
イメージの中に現れる前世・過去生は、
実にさまざまなものがあります。
ドラマチックな出来事が次々と展開し、
登場人物も数多く、
複雑に入り組んだ人間模様が繰り広げられる
波乱万丈の前世もあります。
その一方で、起伏の少ない孤独な人生で、
特に目立つような出来事がない前世もあります。
たとえば、幼くして囚われの身となり、
人里離れた僻地や孤島で、他者との交流がなく成人し、
そのまま生涯を閉じた前世などです。
動物や地球外生命体など、
人間ではなかった前世・過去生もあります。
また、一度のセッションで、
複数の断片的な前世・過去生が現れることもあります。
このほか、深刻なトラウマのあった前世、
トラウマ的な死を体験した前世。
これは、たとえば戦争や異端審問、虐待、処刑、
自然災害などを体験する前世です。
裏切りや迫害、権力闘争、政治的な問題が
関与していることもあるでしょう。
そして、ハングオーバーの人生。
ハングオーバーというのは、長期に渡る差別的境遇や幽閉、
奴隷状態など、長く続く単調で変化のない日々の中で、
気力や生命エネルギー、自我が消耗して、
半ば死んだようになってしまう状態です。
従来の前世療法では、定型的な誘導が主流でしたが、
多次元セラピーにおいては、前世・過去生を幾つかのタイプに分け、
それぞれに対応した手法を使います。
身体的、精神的、霊的に、あらゆる面から解放と癒しが起こり、
カタルシスに向かうことができるようにサポートしてまいります。
前世療法個人セッションのケース(事例・体験談)
これまでの個人セッションで現れた
さまざまな前世のうち、
特に興味深い事例(体験談)について、
クライアント様の許可をいただいたうえで、
ご紹介させていただいております。
クリックで前世療法専門サイト
「前世療法・過去生セラピー 心の癒し探求ナビ」の
ページをご覧いただけます。
> ケース(体験談)のご紹介 2 幸せな前世・幸せ過ぎた前世
> ケース(体験談)のご紹介 3 単調で抑圧的、喜びも希望もない前世
> ケース(体験談)のご紹介 4 地球最初の前世と幸せな結婚を阻む理由
前世療法・過去生退行 と カルマ
カルマとは、どのようなものでしょうか?
因果応報、 ひとつの行いに対して、
同じ行いが、報いとしてやってくる。
良い行いには、良い報い。
悪い行いには、悪い報い。
原因があって結果があるとはいえ、
そこに現れる現象には、複数のパターンがあり、
単純なものではありません。
前世で、自分が誰かに対して行ったことを、
今の人生で、今度は、他者が自分に対して行う、というのは、
カルマを理解しようとする時、
基本的な図式として見ることができます。
しかし、前世療法をさせていただいていると
このようにシンプルな事例ばかりではありません。
カルマについて書かれた書物の中には
カルマを分類しているものもあるようです。
数冊を紐解いてみると、
それほどすっきりと分類できるものではないという感想を持ちますが、
いちばんわかりやすいカルマを挙げるならば、
身体的なカルマということになるでしょう。
前世(過去生)において斬首刑を受けた人が、
今生では、生まれつき、首の辺りに問題を持っている…。
生まれつき足に大きな痣がある人が、
前世に退行してみると、足に大やけどを負っていた…など。
信念や決断、感情を含むカルマの場合には、
複雑に入り組んだ物語のようになり、
簡単に述べることはより難しいでしょう。
「カルマ」という言葉は、
日常生活で耳にすることはほとんどなく、
あまりなじみのない言葉かもしれません。
何かちょっとしたトラブルが起こっていて、
その原因について、あれこれと思い巡らしてみるけれど
思い当たることは、何もない…。
自分には落ち度が何もないのに、
なぜか不運な出来事の連鎖が続いていく…。
初対面の相手から(こちらは何もしていないはずなのに、)
不愉快な対応や予想外の悪意、攻撃などを受ける…。
こうした体験は、多かれ少なかれ、
誰にでもあるのではないでしょうか?
心身のバランスを崩すほど深刻であったり、
人生の重大な局面において、耐え難い障害となって
立ちはだかるようならば、
セラピストの助けが必要かもしれません。
このような時、これがカルマのせいであると
断定することはできないものの、前世療法を行ってみると、
解決の糸口を発見できることがあります。
催眠状態への誘導を経て潜在意識にアクセスし、
いわゆる前世・過去生に退行することによって、
思いもよらない出来事を再体験し、その出来事と、
現在、起こっていることとのつながりが
ふいに気付きとなって意識化され、
通常の意識に戻った後、不思議と腑に落ちるということは、
前世療法のセッションではよくあることなのです。
カルマについては、逃れられない悲惨なもの、
恐ろしいもの、過酷でシビアなもの、どこか懲罰的なイメージを
お持ちの方が少なくありません。
(「地獄」や「閻魔様」からきている印象もあるのでしょうか?)
カルマとは、本来、自分以外の誰か、
即ち第三者に裁定されるものではなく、
自分自身が、自らの行いを振り返り、
バランスを回復しようとして引き寄せるものであると
考えてみましょう。
一般的に、良くない行為には、
どこかしらに罪悪感が付きまとっています。
そこで、「こんなにひどいことをしてしまったのだから、
大きなカルマが生じるのは当然のこと、
このカルマを背負い続けていかなくてはいけないのだ」と
お考えになる方がおられます。
そういう方は、セッションで前世・過去生に退行し
前世での出来事を再体験したとしても、
否定的な感情や思考を解放して、
その前世の影響から自由になることを望まないことがあります。
望もうとしない…というよりも、
「望んではいけない」と、
カルマを今生の宿命のように受けとめて、
当然のこととして持ち続けると
心に決めていることもあるようです。
自分でバランスを回復しようとするのがカルマだとすれば、
どれほど辛く、苦しい現実があっても、そのカルマから逃れたり、
誰かに肩代わりしてもらったりすることはできません。
しかし、だからといって、罪悪感や後悔や
苦しみに満ちた毎日を繰り返す必要はないことを、
ぜひ知っておいていただきたいと思います。
大切なのは、問題となっている前世の出来事から気付きと洞察を得て、
新たなよりよい選択をする意思を持つこと。
また、叶わなかった願いややり残した課題に気付いて、
今度こそはチャレンジし、責任を果たして思いを達成する意図を
持つことではないでしょうか?
前世・過去生に起因する悲しみや怒り、
孤独感、絶望、信念などは、
前世療法・過去生退行によって癒すことができます。
十分に癒し、統合することができた時、
その前世・過去生での体験は、
成長のためのひとつのきっかけでもあったと
心から納得できることでしょう。
前世・過去生へ行き、出来事を再体験し、
カルマの原因や、現在、起こっている問題や悩みの起源を発見し、
そして現在に戻ってくる…
それだけでは現状は少しも変わりません。
現状の問題の起源=カルマに気付いたら、
過去からのネガティブな影響やパターンを、
十分に解放する必要があるのです。
そうすることによって、
その前世の影響から完全に自由になり、
現在と未来をよりよく生きることができるように、
変化していきます。
それが前世療法・過去生退行セッションが
目指すゴールなのです。
前世療法セラピストへの道
前世療法は、退行催眠の中でも非常に人気が高く、
前世療法を受けるだけでなく、
ご自身で行ってみたいと思われる方が増えてきているようです。
前世療法・過去生退行においては、
人間を、トランスパーソナルな存在として、
魂、霊性を含む、より広い視点からとらえますので、
輪廻転生やカルマについての知識も、ある程度、必要となってきます。
ヒプノセラピー・前世療法・多次元セラピーのスクールの
アドバンス・コース「前世療法・過去生退行」
ユニットでは、こうしたテーマについてお伝えしながら、
前世療法の様々なセッション事例をご紹介して
まいります。
元々、スピリチュアルな関心をお持ちで、
関連書などを読まれているならば、
楽しく習得していただけることでしょう。
前世療法を行う際は、
お一人おひとり異なるクライアントさんの
死生観を受け入れ、それを認めたうえで、
その方に合わせた誘導やセラピー展開を行い、
解放と癒しを促すことになります。
前世療法セラピストにも、
一人の人間としての死生観があるわけですが、
事前カウンセリングなどで、
クライアントさんの輪廻や魂観について、
先入観なくお聴きするということは、
ことのほか大切なことだと考えます。
前世療法セラピストを目指す場合、
ご自身の死生観について、この機会にじっくりと見つめ、
それがどのように形作られてきたのか探求することは、
実習セッションをしてみる前に行っておくこととして、
お勧めしたいことの一つです。
多次元セラピー・前世療法・ヒプノセラピーのスクール
「ヒプノセラピー・マスターコース」 には、
前世療法セラピストを目指す方のために、
最新の多次元セラピーをお伝えする
ハイレベルなコースがあります。
ベーシック・コースを受講された後、
アドバンス・コースにて、
「前世療法・過去生退行」を選択して下さい。
アドバンス修了後、
多次元セラピーの基本要素を習得できる
「多次元セラピー上級コース」に
進んでいただくことができます。
他とは違う独自のセラピー・スタイルを確立したい方や、
まだ日本に伝えられて間もない最新の退行療法の技法を
いちはやく身に付けたい方には、特にお勧めしたいコースです。