多次元セラピーの個人セッション ケース(体験談)のご紹介
多次元セラピーの個人セッションでは、セッションのテーマに関連する
あらゆる時空へ退行します
たとえば不安があって辛い時、その不安の起源へ退行します。
そもそもいちばん最初にその不安が生じた時間と場所
…それは子どもの頃かもしれませんし、胎児期かもしれません。
あるいはいわゆる前世である可能性もあります。
それがどこであれ、多次元セラピーではその起源に戻り、
「どんな出来事が起こったのか?」
「その時どんな感情や感覚、思考があったのか?」
「なぜそれが起こったのか?」
「その結果、どうなったのか?」
… などを再体験できるように促し、
まるで探偵のように詳細を明らかにしていきます。
あらかじめ流れが定まっている定型的な誘導ではなく、
思考、感覚、感情、魂などあらゆる側面から
リアルに再体験するのですが、その点は、
従来のヒプノセラピーとは異なる大きな特長となっています。
実際のセッションケースの記録をご覧いただくと、
その緻密さ、細やかさ、詳しさに驚かれるかもしれません。
このように細部に渡って情報を集めるのは、
より深いレベルでの癒しと解放を目指すためです。
精神、感情、身体、知覚の全てのレベルでの
カタルシスがもたらされるように進めます。
一回のセッション中に、
複数のさまざまな時空へ退行することになりますが、
セッションのテーマと関連の薄い時空に行くことはなく、
無駄がありません。
個人セッションは簡潔で合理的、
密度の濃い時間となります。
> 多次元セラピーによる前世療法 個人セッションはこちら
多次元セラピーの個人セッション 興味深いケースのご紹介
セッション記録の中から、
ケースをご紹介してみましょう。
このセッションは、
毎月のように行っている多次元セラピー研究会で
行われたものです。
多次元セラピー研究会は、
多次元セラピー、ヒプノセラピー、前世療法のスクール
「ヒプノセラピー・マスターコース」の
「多次元セラピー上級コース」を修了され
多次元セラピストとしての開業を目指す複数の方々が
交換セッションを行って実践を積み、
スキルアップするための機会です。
問題となっているテーマは
「必要なことなのになぜか覚えることができない」こと。
クライアントさんは、40代の女性。
お仕事や習い事などに前向きに取り組まれ、
真面目に努力なさっているにもかかわらず、
なぜか記憶することが困難ということでした。
覚えようとする意欲があり、
そのための時間も取られているようですが、
なかなか頭に入らず定着しないそうです。
学生時代を振り返ってみると、
当時も暗記が苦手で、
覚えにくい傾向があったような気がする…
ということでした。
その結果、テストでは良い点を取ることが出来ず、
成績はそれほど悪くはないものの、
しっかりと記憶できないことが影響して、
思うようには上がらなかったということです。
大人となった今、
この問題について特に意識してみたこともなく、
日常生活に支障をきたしているわけでもありませんが、
言われてみればなぜそうなのか不可解であり、
何か原因があるならば探求してみたいということになりました。
なぜ覚えることが出来ないの? その原因を探求してみると…
今回の多次元セラピーは、
「誰かに覚えなさいと言われたことは覚えない」
ということになります。
その理由を探求して解放することが
セッションのテーマとなりました。
まず覚えられない状態にさせている原因が、
その方の額のあたりに集まっていることがわかりました。
覚えられない原因となっている何かが、
そもそもいちばん最初に発生した時空へ退行してみると、
はるか過去の時代、およそ1500年ほど昔の時代でした。
そこは暦と天文学を研究する
研究機関の建物のようでした。
主に砂を使って天体の動きや気象を予測する計算を、
天文学者たちは日々、続けています。
多方面に影響を与える責任の重い重要な職務です。
その男性の天文学者は、
同僚たちと一緒に驚き、動揺していました。
予想外の事態が起こっているのです。
計算上、天空に現れるはずのない星が
観測されているのです。
彼らの計算が狂うと、
何か途方もない災いが起こることが危惧されました。
天文学者であるその男性は、
事態を解明しようと必死に計算を続けますが、
解明できず、その結果、思ったとおり災いが起こり、
干ばつによって大きな被害が出てしまいました。
干ばつに襲われた村と学者の運命
深刻な干ばつに見舞われたその村の人々は、
ついに住み慣れた土地を捨てて、
集団で移住をしなければならなくなってしまいます。
複雑な計算を積み重ねてきたにもかかわらず
その努力を裏切られることとなった彼は
無力感に襲われます。
天体と気象を予測することが任務であったため、
その責任を追及されることになり、
ついに役人によって捉えられ、
閉じ込められてしまいました。
計算を誤った彼は、呪術的な理由によって、
これ以上、間違いを犯した頭脳を使うことがないように
食事に薬を盛られます。
幽閉は一ヶ月に及びました。
権力交代と不遇な死
その村に大きな災いが起こったことから、
村を治めていたリーダーは
責任を取って引退を余儀なくされ、
新しいリーダーが決まります。
新しいリーダーの命令によって、
彼を含む天文学者たちは、
ついにいけにえとなることが決定しました。
幽閉されていた場所から引き出され、
いけにえとなる場所まで連れていかれる間、
村人たちは、歩いていく彼らを
冷ややかなまなざしで追います。
歩く道すがら、
新しいリーダーを恨む気持ちがあるものの、
食事に盛られた特殊な薬物のために、
既に体の感覚は失われ、明晰さが失われて
無気力な状態となっていました。
彼には家族がいませんでしたが、
これからいけにえとなる彼らの身を案じて
見守っている人も何人かいます。
湖のほとりに到着すると、
順番に首をはねられて、
湖の底に沈められます。
抵抗するエネルギーを奪われ、
半ば諦めた状態で
「仕方がないかな…」という気持ちがあり、
その一方では
「こんなはずではなかった」という思いもありました。
死を迎えた後まで
「一体何が違ったのか…?」という悔しさが残りました。
彼を癒し、前世の否定的な影響から自由になる
天文学者である彼は、
クライアントさんの前世です。
覚えられない原因は前世にまで遡り、
この天文学者の身の上に起こった出来事に
起因していたと考えることができます。
計算外の出来事によるトラウマ、
首をはねられたこと、
薬を盛られて計算ができないようにされた体験は、
現在のクライアントの記憶システムに、
少なからず影響を与えていたようです。
セッションでは、天文学者であった彼を癒し、
地道に努力していたのに大事を予測できなかったショック、
干ばつの責任を問われたこと、
残虐な方法でいけにえにされたことなどの
全てを明らかにして理解します。
身体面、感情面、精神面それぞれを丁寧に癒し、
この体験にまつわる否定的なエネルギーを
全て解放していきます。
セッション後、ご感想をお聴きしてみると、
覚えるということに関して
微妙に変化が生じているような気がする…とのこと。
また、これまで何となく感じていた
首の後ろ側の重い感覚が、
このセッションによって
軽くなったということでした。
どのように死を迎えたのか、その時空に退行し、
細部に渡ってリアルに再体験をするのは、
身体、感情、精神、魂の全てを
的確に十分に癒すことができるようにするためです。
退行 ・ 擬人化 ・ エネルギーワーク
多次元セラピーは退行療法の手法ですが、
通常の退行療法のように、単に退行をするだけではなく、
擬人化やエネルギーワークというモードを
組み合わせて使います。
これまでのヒプノセラピーや退行療法、前世療法が、
退行のみであったことを考えると、
かなり複雑で入念な癒しの手法といえるでしょう。
セラピーの具体的なプロセスや誘導方法を
ここにご紹介することは控えますが、
このセッションケースの場合、
事前に相談して決めた
「誰かに覚えなさいと言われたことは
なぜか覚えることが出来ない」状態が、
セラピー後、果たして改善されたのか?
改善されているとしたらどの程度か?
新たに浮上してきた問題はあるか?
…ということまでしっかりと確認を取ります。
これまでの多くの退行セッション、
前世療法においては、
目標の設定が曖昧であったり、
時には全く行われていなかったり
することも、よくあることでした。
多次元セラピーでは、
インテイク(事前カウンセリング)の際、
何を目指してワークするのかという目的意識を持ち、
クライアントさんの言葉で短文化して
事前に確認し合うことからセッションが始まります。
設定された目標は「契約」と呼ばれ、
ポジティブで簡潔、そして明確です。
クライアントさんとセラピストとの
信頼と協力関係が築かれ、
セラピーのプロセスへの理解や納得を
していただきやすいのではないでしょうか?