多次元セラピー(=新しいトランスパーソナル退行療法)セッション、多次元セラピーのプロ養成スクールで心の癒しと原因不明の不調解放、多次元に渡る魂の探求、自己実現をサポートします。スカイプ・神奈川

書き換えをしない多次元セラピー

2021年01月09日

ヒプノセラピーを学ばれた方や、
ヒプノセラピーを受けたことのある方は、
「書き換え」という言葉をご存じかと思います。

今日は、皆さまからよくご質問をいただく「書き換え」について
お伝えしたいと思います。

「書き換え」は、ヒプノセラピーでよく使われる技法の一つです。

文字通り、過去の出来事を書き換えることによって、
実際に起こったこととは異なっていたかのようにしていきます。

書き換えは、
ヒプノセラピーが日本に入ってきた当初からあるもので、
現在も、数多くのヒプノセラピストの中で
支持され、用いられているようです。

私が初めてヒプノセラピーを学んだのは、
20年以上も前のことになりますが、
当時、通っていたスクールで、
書き換えについて、どのように行うのか解説があり、
実際に練習もした記憶があります。

当時、ヒプノセラピーの書き換えは、
ポピュラーで一般的な手法でした。

書き換えが用いられる場面として多いのは、
トラウマ的な体験です。

たとえば、子どもの頃、虐待を受けていたAさん。

そのトラウマを癒そうとするセッションで、
時間を遡って子どもの頃に退行していくと、
お酒を飲んで父親が暴れているイメージが現れます。
父親は、特に理由もないのに、その子に暴力を振るい始めます。

母親も家の中にいるのですが、父親を怖れて何もできず、
息を殺しています。
誰も、子どものAさんを助けたり守ったりしてくれません。

このような時、たとえば母親が毅然とした態度で父親を諭し、
Aさんをしっかりとかばい、暴力から守ってくれたように
ヒプノセラピストは「書き換え」をするかもしれません。

あるいは、父親が自分の言動にはっと気付いて暴力を止め、
Aさんに謝ってくれた…と 「書き換え」 るかもしれません。

いずれにしても、実際に起こったこととは異なる
もう一つの「現実」があったかのようにして、
Aさんの苦しみを和らげようとするのが書き換えです。

イメージの中で、母親には安全に守られ、
父親はもう二度とこんなことをしないと謝罪し、
子どものAさんはほっとして、心に安らぎを取り戻した…
という別のストーリーが作られたわけです。

Aさんの潜在意識の中で、虐待のトラウマが、
現実とは異なる、より平和的でポジティブな出来事に
取り換えられることを目指す方法であると
考えることが出来るでしょう。

このような技法が書き換えですが、
実は多次元セラピーでは、書き換えを使うことはありません。

その理由は、実際の出来事を、
別のストーリーや状況に変えてしまうのは、
表面的な操作に過ぎず、
持続的な癒しとはなりにくいためです。

あるクライアントの方は、書き換えの話をしている時、
「上から修正テープを貼るようなことですか?」
…とおっしゃっていましたが、的を射た表現だと思います。

修正テープは、時が経てばいずれ剥がれ落ちて、
その下に隠されていた辛く恐ろしい事実が露出するでしょう。

持続しないというのは、そういう意味です。

表面的に事実を取り替えてみても、
トラウマが無かったことにはなりません。

その出来事が起こった過去の時点から今日に至るまで、
その方は、絶え間なく、
否定的な影響を受け続けているのですから。

では、多次元セラピーでは、書き換えを使わずに、
どのようにしてトラウマを癒すのでしょうか?

その辛い出来事を回避したり、遮断したりせずに、
退行し、リアルに再体験をしていただくことで、
その時に感じていたさまざまな痛み、辛さ、苦しみ、
悲しみなどの感情や感覚、想念が浮上してきますので、
それらを余すところなく、丹念に解放していくのです。

感情、思考、感覚、そしてエネルギーの
あらゆる側面からはたらきかけます。

辛く苦しい出来事を再体験するには、エネルギーが要りますし、
簡単に行えることではありません。

けれども、ひとたび勇気を持って再体験をされると、
深い解放と癒しが起こり、
その後、その体験から影響を受けることは無くなっていきます。

このように、多次元セラピーでは、表面的な操作ではなく、本質的な解放を促すこと、
最悪の部分から目を背けず、
あらゆる影響を全てきちんと癒すことを原則としています。

世の中には、
セッション中のトラウマの再体験はなるべく避ける、
という方針を採るヒプノセラピストも少なくないようですが、
こうした方針とは、だいぶ異なるアプローチかもしれません。

しかしながら、これまでのセッションのケースを振り返ってみますと、
「書き換え」を用いるよりも、こちらのほうが、
はるかに深い癒しがもたらされていることが分かります。

過去の辛い出来事の書き換えを体験されて、
現在、何となく辛さが残ってしまっている、
すっきりしない、生き辛い…と感じられている場合には、
一度、多次元セラピーを受けてみてはいかがでしょうか?

ご参考までに付け加えると、
リアルな再体験が望ましいとはいえ、
やはりどうしても辛過ぎて再体験が難しい…という方には、
エネルギーレベルでトラウマを解放する
エネルギーヒーリングを選択していただくことが出来ます。

ヒーリングのセッションでは、
過去を思い出す必要がありませんので、
比較的、楽に受けていただけることでしょう。

ホリスティックヒーリング は、こちらのサイトでご覧いただけます。


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