複雑なプロセスとなるトラウマの解放 多次元セラピーのセッション
トランスパーソナルセラピーである多次元セラピーでは、
今生の辛い出来事と前世のトラウマとは関連があると考えています。
たとえば幼少期に親元を離れ、
しばらくの間、どこかへ預けられたことがあったとしましょう。
預け先では十分に面倒を見てもらえず、
寂しさや辛い気持ちを持ち続けることとなりました。
そうなった起源へさらに遡ってみると、
そこはいわゆる前世・過去生。
幼い子どもが親に見捨てられ、あてもなく荒野をさまよっています。
偶然、通りかかった商人の一家に拾われて、
子どもにとってはさらに苦しい旅を続けることとなります。
命拾いをした子どもでしたが、その後、起こった出来事を考えると、
生きながらえて果たして良かったのかどうか…という展開となり、
間もなく悲惨な死を迎えることになってしまうのです。
前世での幼少期の孤独と苦難、今生の親との別離と冷淡で苛酷な環境は、
密接につながり合っています。
魂、カルマ、輪廻転生などの視点から考えてみると、
前世でのトラウマ的な出来事と死の体験が、
今生の幼少期に繰り返されているかのように見えることがあります。
このように繰り返されることで、前世でのトラウマは再浮上しやすくなります。
前世のその時点から、癒されないまま、今生に持ち越された否定的な感情や感覚が、
今もここに在ることを意識化でき、認めることができるようになります。
そしてその否定的な全てを癒し、解放することによって、
カルマ的なバランスが回復されていくと考えることができるでしょう。
何か問題やお悩みがある時、直接的な原因は、
比較的近い過去に見つかることがあります。
たとえば10年前、幼少期、胎児期などです。
その時起こった出来事を再体験して、十分に癒すことができたならば、
問題やお悩みは軽減に向かうはず…、
普通はそう考えることができるでしょう。
ところが実際のケースでは、さらにそこから遡った遠い過去の時点に、
さらに深刻な出来事があったことが分かることがあるのです。
問題の原因から、さらにその起源へ遡るという
少し複雑で、時間も要するプロセスを踏むと、
今生の辛い出来事の再体験と癒しだけではもたらされることのない
より深く本質的な理解と癒し、解放が起こることでしょう。
セッションルームにお越しになる方の問題が、
全てこうしたプロセスとなるわけではありません。
が、多次元セラピーは、それがどれほど昔の出来事であれ、
どこまでも探求を続けて、癒していきます。
セッションを始める前から予測できる場合と出来ない場合があります。
多くのケースでは、解催眠の後のフィードバックの機会に、その問題の全貌がわかり、
どのようにして現在に至っているのか、納得していただけることでしょう。
多次元セラピーでは、出来事の詳細を明らかにしていくため、
あらかじめ定めた時間枠でセッションを打ち切ることは、
現実的に困難です。
とはいえ、何時間もセラピーを継続するのは、
心身の疲労や集中力の喪失につながるため、
催眠状態に入ってから、最長120分までとさせていただいています。
解決するのに必要な情報や、今も癒しを必要としている要素などは、
どこまでもしっかりと探求して解放していきますので、
お時間には少し余裕をもってセッションの日時を決められることをお勧めしています。