インナーチャイルド、年齢退行、そして多次元セラピー
ヒプノセラピーには、
インナーチャイルドを癒すセッションがあります。
多くは退行(過去に戻ること)をしない方法であり、
チャイルドに会いに行くか、
またはチャイルドが訪ねてくる…という
イメージを使うものです。
インナーチャイルドは、内なる傷ついた子ども。
年齢退行のセッションで、退行する時空は、
数十年前、昨年などさまざまですが、
多くの場合、子ども時代となります。
そのためにインナーチャイルドを癒すセッションは、
年齢退行のセッションとしばしば間違えられるのですが、
基本的には、両者は同じではなく、
効果や目的も異なるものであると考えます。
相違点を挙げてみますと、たとえば、
退行をしないのがインナーチャイルド、
退行するのが年齢退行。
傷付いた内なる子どもの総体を癒すのがインナーチャイルド。
具体的な出来事の中の子どもや
特定の時点での子どもを癒すのが年齢退行。
現在のその方に心の中に住んでいるのがインナーチャイルド、
過去のある時点でのその子が年齢退行。
こんなふうにまとめてみると、
ご理解いただけるのではないでしょうか?
子ども時代のトラウマ体験を直接癒すには、
シンプルに年齢退行を行うことが出来ますが、
退行するのが辛すぎる場合には、無理に退行をせず、
インナーチャイルドのセッションをして、
チャイルドの心の傷を癒すことができます。
現在、行われているインナーチャイルドのセッションの中には、
退行する要素を含むタイプのものもあり、
ヒプノセラピストによって、
その構成や誘導法はかなり異なっているようです。
今、ここでお伝えしている年齢退行が、
「インナーチャイルド」として
さまざまなHPに掲載されているのもよく見かけます。
どれが正しい、間違っているということではありませんが、
その方のセッションの目的に合わせ、
効果を認識したうえで適切に使い分けたり、
組み合わせたりすることが求められるでしょう。
子ども時代の辛い出来事や、
親子の間のトラウマ的出来事を癒す目的で
セッションにお越しになるのでしたら、
ご希望をお聴きして、ご相談しながら
インナーチャイルド、年齢退行、
インナーペアレント、胎児期退行など、
さまざまな手法を取り入れたり、組み合わせたりして行うことができますので
ご相談いただければと思います。
さて、最新の退行療法の手法である「多次元セラピー」においては、
「インナーチャイルド」のセッションは
退行する要素と退行しない要素を共に含んでおり、
従来のヒプノセラピーの「インナーチャイルド」と「年齢退行」を
融合したような形をとっています。
このうち、退行する要素には、
再体験することで、
深いレベルでの癒しや解放をもたらすメリットがあるわけですが、
あまりにも辛すぎる過去がある場合にも配慮した
独特な方法が準備されています。
従来の年齢退行ではインパクトが強過ぎてしまう時、
あるいは従来のインナーチャイルドではどこか不十分で物足りない時にも
何が問題となったのかをしっかりと理解し、
チャイルドを辛い状況から助け出して癒すことができます。
実際にどんな出来事が起こっていたのかはっきりと覚えていない場合や
記憶にない場合などにもお勧めできるセッションです。