そんなはずはないと思っても… 憑依が関わっている問題
多次元セラピーの憑依とは、
その方に属していないエネルギーが
否定的な影響を及ぼしている状態です。
憑依という言葉から、超自然的な事象を連想されたり、
特殊な能力を使って何か特別なことをする印象を受けられるかもしれませんが、
憑依の解放とは、潜在意識の心の深層から現れる
イメージを使った癒しのテクニック、
心理療法の一つとお考えいただければと思います。
一例を挙げると、少し熱っぽい、喉が痛い…という時、
通常は、風邪の引き始めだろうと考えて、
十分に休養を取ったり、体をあたためたりします。
しばらくして体調が良くなられたら、やはり風邪だったのだと思われるでしょう。
けれども、このような時、多次元セラピーを使って探求してみると、
思いも寄らない原因に行き当たることがあります。
イメージの世界に現れてくるのは、
たとえば、子どもの頃に恐ろしいと感じていた
ご近所に住むおじいさんであったりします。
どうしてこの人物が現れてきたのか、
最初のうちは不可解であっても、
探求を続けていくうちに、その理由や動機が解き明かされ、
イメージの中で、おじいさん(のエネルギー)を癒して解放すると、
風邪の症状がたちまち軽減されていくことがあるのです。
わかりやすい例を書いてみましたが、
普通は、風邪のような症状では、
わざわざ多次元セラピーをしてみようとは思われないでしょう。
では、このような場合はどうでしょうか?
ご家族はみな健やかで、仲が良く、暮らしぶりも良好で、
やりがいを感じられる意義深いお仕事をされている方が、
実は、心の中に、常に不安があり、
何かことあるたびに、「最悪のイメージ」が頭に浮かんでくるのです。
それは一般的な警戒心や防衛本能を越えた巨大な不安であり、
ご自分やご家族の将来に対して、
本当に大丈夫だろうかと、心が休まることがありません。
心配性、苦労性という言葉があり、
そう言ってしまえば、そのとおりなのでしょうが、
その不安は、その方にとって、喜びや楽しさを損ない、
先々までを不安の色に染めてしまう、たいへん厄介なものなのです。
浮かんでくる「最悪のイメージ」は、長年に渡って、常に在り続けているため、
すっかりなじんでしまって、もはや問題視されなくなっています。
しかしながら、常に「最悪のイメージ」が浮かんで、
いっそう不安をかきたてられ、
居ても立っても居られないほど心が波立ち、
ストレスや緊張感が高まるのであれば、
思い切って、それをテーマとして、
多次元セラピーをしてみることが出来るでしょう。
このような場合、多次元セラピーの憑依を解放する手法を
使うことが出来ます。
セッションでは、「最悪のイメージ」が、
どこからやってくるのかを探求していきます。
今生の過去、胎児期、子どもの頃、
あるいは、いわゆる前世・過去生など関連するイメージがやってきます。
「最悪のイメージ」に、誰かが関わっているとしたら、
それは、家族・親族、職場の同僚、または身近な人物かもしれません。
もしかすると、記憶にもないような人物、
見ず知らずの人物である可能性もあります。
多次元セラピーをさせていただいていると、
一見、ごく普通の問題のようであっても、
実は、多くのケースで、憑依や憑依に類するものが
関わっていることが、経験からわかってきます。
事前カウンセリングにおいて、問題やお悩みをお聴きしながら、
そこに憑依の可能性を予測するならば、
解放に向けてのワークを提案させていただくなどして、
より深いレベルで問題を癒すことが出来るでしょう。
日常、よく出会うお悩み、たとえばいじめ、嫁姑の不仲、自己否定、自責、
仕事上のミス、意欲の低下、体調不良、繰り返し浮かんでくる想念、
コントロールできない感情などは、
その方の中に、何らかの原因があると同時に、
その背後には、その方に属していないエネルギー作用が
潜んでいることが、しばしばあるようです。
エネルギーや想念、感情など、目に見えない世界は、
意識されずに見過ごされてしまうものです。
けれども、トランスパーソナルな観点に立つならば、
そうしたエネルギー作用が、心の世界に与えている影響は、
おそらく皆さまが想像している以上に
大きいものだと言えるかもしれません。
些細なことであっても、長引く問題や厄介な問題、
慢性化して慣れてしまった問題などがあれば、
一度、じっくりと掘り下げて、心の世界に足を踏み入れ、
なぜそうなったのかという答えを、
潜在意識の中に探し求めてみるのもよいでしょう。