なぜそうなったのかを理解するために 多次元セラピーとヒーリング
多次元セラピーには、さまざまな特長があります。
その中でも、とりわけ素晴らしい特長は、
なぜそうなったのかを理解できること、
そのうえで、もはや必要のなくなった感情や想念、
有害なエネルギーなどをしっかりと解放できることでしょう。
実は、この理解できることを求めてセッションにお越しになる方は
たいへん多いのです。
…というのは、たとえば原因のわからない心身の不調がある時や、
医学的な検査をしても、はっきりとした原因が見つからなかった時、
なぜそうなったのかがわかることは、心に安心感をもたらし、
精神的な癒しにつながるためです。
多次元セラピーでは、必要な時点に退行し、
身体、感情、精神など深いレベルで多面的に探求していきます。
まるで探偵のように、詳細を明らかにしていくのです。
その瞬間に何が起こっていたのか?
その時、どんな感情が湧いてきたのか?
何を考えて、どのような行動をとったのか?
それがわかることで、どのようなチャージがあり、
どのような癒しが求められているかが明確になっていくのです。
たとえば、透視リーディングやチャネリングでは、
リーダーやチャネラーの方が、
「こんな体験がありました。」「その時、怖い思いをしています。」と伝えます。
「体験」「怖い」という言葉を自分ではない第三者から聞いて、
納得されることもあるかもしれません。
が、多次元セラピーのセッションのように、
ご自分でその時点に退行し、緻密に「再体験」していくのと比べると、
迫真性のレベルが違います。
ありありと体験すると、傷付いた感情や癒されるべき体験が浮上して、
解放しやすくなるのです。
このように、多次元セラピーの探求で、
本当のところは何が起こっていたのか?
なぜそうなったのか? …を分かることは、
クライアントの方にとって、大きなメリットとなのですが、
実は、それだけではありません。
多次元セラピーを学んで、
他者の癒しのサポートをしたいと思われている方にとって、
大きな強みとなることを知っていただければと思います。
他者の癒しのサポートをさせていただきたい、
その方の心が穏やかさを取り戻すお手伝いをしたいと思われる方は、
さまざまなセラピー手法やヒーリングモダリティを学ばれるでしょう。
その一つに、エネルギーヒーリングがあります。
ヒーリングエネルギーを送って、
ブロックの解消や不調の軽減を促す方法は、
多次元セラピー同様、たいへん有益で、パワフルなものです。
しかしながら、その癒しのエネルギーを、
受ける側のクライアントの方が感知されているかと言うと、
残念ながら、必ずしもそうではないことがあります。
ヒーリングセッション中に、何が起こっているのか?
ヒーリングの後、何が変わっているのか?
…ということは、目には見えないエネルギーゆえに、
今一つ、実感しにくいことがあります。
エネルギー感度、感受性の鋭さには、個人差があります。
一つには、お悩みや問題があって苦しんでおられる方の多くは、
ふだんよりも感覚が鈍っているものです。
また、不特定多数の人々と関わる多忙なお仕事の方の場合は、
(過去に私も経験があるのですが)
ご自分の感性を閉じることで、雑多なエネルギー環境に適応しています。
ヒーリングは精妙な周波数やレイヤーを扱うため、
何が起こっているのか、何となく感じられたとしても、
マインドで理解するところまでいくのは、かなり難しいことでしょう。
全身全霊でヒーリングをさせていただいて、
ヒーラー側に、十分な手応えがあったとしても、
クライアントの方が、本当に癒しが起こっているのだろうか?
本当にこのヒーリングで変われるのだろうか?
…と懐疑的になったり、半信半疑であったりするのでは、
癒しのプロセスにとって、決してプラスには作用しないでしょう。
さらにヒーラーにとっても、納得をしていただけない、満足度が低い…となれば、
たいへん残念なことだと言うほかはありません。
私は、この仕事を始めて間もない頃、
このことについて、考えるようになりました。
(当時も、セラピーのほかに、エネルギーヒーリングをしていました。)
セッションに納得して、見合う料金をお支払いいただき、
クライアントの方が、信頼感をもって、
癒しと変容のプロセスを「主体的に」引き受け、
自己治癒力をフルに発揮されるならば、
驚くような癒しと変容が起こる可能性がひらかれていきます。
ですので、エネルギーに対して幾分懐疑的な方や、
不安や不信を持っておられる方、
原因を探求したい方にとっては、
何が起こっているのかをマインドで理解することは、
とても重要なポイントとなるのです。
このような場合には、ヒーリングよりも、むしろ多次元セラピーのほうが、
納得と安心、満足感を持っていただけるでしょう。
多次元セラピーとエネルギーヒーリング、
この二つのアプローチには、それぞれにメリットがあります。
クライアントの方のご希望に応じて、より納得できるほうを選択していただくためにも、
癒しのツールとして、両方を併せ持ち、
その時々で、使い分けられることは、大きな意味を持っていると思います。
さらに言うと、実は、両者を組み合わせ、併用することで、
いっそう大きな変容を促すことにつながります。
もしもそのクライアントの方が、それぞれのメリットと特長を知って、
違和感なく受け入れていただけるならば、
積極的にお勧めしたい組み合わせとなります。
これから多次元セラピーを学ぼうとされている方の中に、
エネルギーヒーリングを既にされている方がありましたら、
多次元セラピーの中にもエネルギーワークが組み込まれていること、
多次元セラピーと併用することで、いっそう大きな収穫が得られることを
ぜひ知っていただければと思います。
エネルギーヒーリングは、エネルギーの世界がお好きな方や、
五感を超えたエネルギー感受性を生まれ持っている方が、
好んで使われているアプローチです。
一方で、多次元セラピーは、どちらかと言えば、
心理療法系やNLP系の方に、興味を持たれやすいかもしれません。
個人の自然な指向の違いや住み分けのようなこともあろうかと思いますが、
ご自分の得手不得手、好き嫌いでどちらかを選ぶのではなく、
お会いするクライアントの方の意向やテーマに合わせて、
柔軟に提案が出来るスタンスこそが、重要なのではないでしょうか?
他者の癒しのサポートをしたいと望む方は、今すぐにでなくても、
ご自分の癒しのツールの幅を広げるための研鑚を
続けていくことが役立つでしょう。
ある手法を学んだものの、結局は使われなくなったとしても、
学んだこと自体が視野を広げ、気付きと知恵をもたらし、
クライアントの方を多角的に理解するうえで、
意義深いことに違いありません。