多次元セラピーへのご質問 どんなテーマに使えるの?
多次元セラピー上級コースを修了され、
使い始めたばかりの方から、
多次元セラピーでは、どのような問題を扱えるの…という
ご質問をいただくことがあります。
たとえばこれはどうでしょうか…と、具体的な問題のリストを付けて、
おたずねいただくことがあります。
個人セッションにご興味のある方ならば、
こうしたご質問は普通のことですが、
多次元セラピープロ養成スクールを修了なさった方からなのです。
なぜこのようなご質問をいただくのか考えてみますと、
思い当たることがありました。
多次元セラピーには、従来のヒプノセラピーや前世療法のような
定型的なシナリオがありません。
スクールでは、理論的な解説と、実際に使う際の手順の情報、
そしてハンス・テンダム博士のセッションケースをご紹介しています。
これが普通のヒプノセラピーや前世療法ならば、
シナリオから、セッションの流れがわかり、
それに沿って何が起こるのか、ある程度予測が付きます。
その方によって、誘導に対する反応はさまざまであるものの、
ある程度の幅は形作られますので、
それに対するセラピストの対応方法のパリエーションなども
あらかじめ想定して準備することが可能でしょう。
ところが多次元セラピーでは、
次に何が起こり、どちらの方向に展開していくのか
瞬間的に見極め、次の一手を即座に考える必要があります。
実践を積んでいないうちは、たいそう難解で、どうしたらよいのか
頭が真っ白になって止まってしまうことも、しばしばあるでしょう。
このあたりが多次元セラピーの難しさでもあり、
面白さ、奥深さでもある部分です。
定型的なシナリオがない場合、熟練の決め手となるのは
おそらくセッションケースの経験値です。
多次元セラピープロ養成スクールにて、
ひととおりの解説や手順を聴いただけでは、
まだ雲をつかむような感触があるのみで、
どのように進めたらよいのかわからないながらも
とにかく一歩を踏み出し、続けていくことが役立つことになるのです。
セラピー、ヒーリングなど代替療法においては、
トレーニングを終えるとすぐさまプロとしての知識と技術が身に付き
一定の施術を行えるタイプのものもあります。
しかしながら多次元セラピーは、
スクール修了時は、文字通りスタート地点であり、
行き詰ったり失敗したり試行錯誤を重ねながら、
その方のリソースを総動員して行っていくことになるでしょう。
理論や手順を頭で理解しただけでは、簡単には使えないのですが、
実践を積めば積むほど、
練習セッションのケースがさまざまなことを教えてくれますので、
着実に鍛えられ磨かれていくことでしょう。
多次元セラピーのこうした特色から、
私どもでは、スクール修了後の継続的なフォローアップの機会として、
多次元セラピー研究会を開催しています。
私が第一期生として多次元セラピーのロングコースで学んでいた時は、
4人一組のグループを作り、何度も繰り返し練習セッションを続け、
その記録を文字起こしし、分析を加え、
レポートにまとめて提出することを求められました。
練習セッションの時間数と提出するレポート本数はあらかじめ定められ、
それらが修了要件に含まれており、
13か月間に渡り、継続してトレーニングを続けました。
今ではその経験が本当に役立っていると実感しています。
さて、実践の重要性はさておき…
多次元セラピーを使って、
どのようなテーマにワークできるか…ということですが、
使い方次第では、ほとんどどのようなテーマをも扱うことができると
私は考えています。
皆さまにお渡ししている多次元セラピー上級コースのテキストには、
具体的な項目は挙げられていないのですが、
基本的な手法を習得したら、実際のセッションにおいて、
どのようにそれを使いこなし、応用していくか、
そのあたりにかかっていることだと思っています。
多次元セラピーを始めてから、8年あまりが経ちましたが、
今でも探求心を忘れずに、新鮮な気持ちで取り組めるのは、
このような奥深さ、無限の可能性を秘めていると感じているためだと思います。
心、マインド、頭脳、感性、直感、感情、経験値などの全てを駆使して
まだその先にやれることが数多くあるのを感じながら、
実践を続け、癒しのサポートをさせていただいています。