多次元セラピーと潜在意識の恐るべきパワー
潜在意識による癒しの効果は、
催眠状態を用いるヒプノセラピー、前世療法の世界では
よく知られていることです。
私は、ヒプノセラピー、多次元セラピーをさせていただいて
10年ほどになりますが、これまでのセッション経験から、
潜在意識は、常に最適なイメージを現わしてくれると確信するようになりました。
このように断定してしまうと、
ヒプノセラピーをご存じない方には、疑念を持たれ、
怪しくさえ思われかねないと思いますが、
セラピー場面で出会った数々のミラクルのような展開は、
実は奇跡などではなく、
潜在意識の驚異的なはたらきによるものなのだと考えています。
恐るべきパワーが発揮されていると思うのは、
全てを蓄積しているデータベースである潜在意識が、
機械的反射的に反応を返すという特性を持ち、
そのベースに自己治癒力の叡智が根付いているためです。
マインドの意志の力や思考を越えて、それらは作用し始めます。
私は、全ての人に、ご自分を癒そうとするセルフヒーリングパワーが
具わっていると考えていますが、
潜在意識は、解放、癒し、気付きなどに最も役立つイメージを
最適なタイミングで見せてくれるのです。
その方が、懐疑を持たず、十分に受容的、受動的な状態となり、
リラックスして適度な催眠状態に導かれ、
真実を探求して癒したいというお気持ちがあるならば、
その時に必要なイメージは、必ず出てくる…と言ってもよいでしょう。
一般的なヒプノセラピーには、定型的な誘導の流れがあるため、
場合によっては、せっかく現れたそのイメージをスルーしてしまったり、
流れをせき止めるものと受け取って捨ててしまったりすることが
時として起こってしまうかもしれません。
定型的な誘導のシナリオがあると、
道筋を大きく外れていく危険性がなくなり、
まとまりが保たれる代わりに、
思いも寄らない展開や驚くようなイメージの発現に
対応できなくなるデメリットもあるようです。
多次元セラピーには、こうした定型的な流れが元々ありません。
そのため次の瞬間、その方に何が起こるのか、
潜在意識がどのようなヒントを見せてくれるのか、
先入観を持たずにそれと気付き、
大切に受け取りながら、セラピーを進めていくことが出来ます。
既にヒプノセラピーを実践なさっておられる方が、
多次元セラピーを習得されると、
これまで以上に潜在意識のパワーに触れる機会を得られるはずです。
シナリオがある世界では、どうしてもその流れを意識してしまい、
特にまだ経験値が少ない間は、シナリオ通りの流れに依存、執着してしまいますので、
その瞬間、その方のイメージ世界に起こっていることを信じられなかったり、
重要なヒントに気付きにくくなったりしてしまうのでしょう。
多次元セラピーの世界に足を踏み入れると、
癒しに必要なヒントは、既に全てそこに存在しているということを
あらためて感じます。
多次元セラピーでは、その方のリソースを何よりも信頼し、重視しています。
外部の要素、たとえばガイドや天使などに頼ることは、
依存や自己不信に陥る危険があります。
多次元セラピー中
予期せぬイメージがふいに現れてきても、
そこには何かしらの関連性や意味が必ず潜んでいると
考えてみて下さい。
多次元セラピストがクライアントさんとともに
恣意的な誘導を離れ、ニュートラルになり、
真摯に一歩ずつ探求を続けていくことで、
その方のリソースを最大限活かしながら、しかも無理なく自然に
癒しと解放のプロセスが促され、進んでいくことでしょう。