2012年02月12日
前回2月10日にご紹介した多次元セラピーのケースでは、
事実ではないことをそうだと思い込んでしまい、
死後にまで怒りやくやしさという感情が残ってしまいました。
具体的には、部下である班長が、
上官の作戦を遂行しなかったという思い込みでした。
多次元セラピーでは、
探偵のように出来事の詳細を明らかにしていきます。
何が起こったのかを解明するべく必要な場面に退行し、
もう一度、死を迎える前の二人の様子を再体験してみると、
実はこの班長は上官が立てた作戦の欠点に気付いていました。
内心この作戦では上手くいかないとわかっていたのですが、
実際には命令に従っていました。
上官は、班長の密かな気持ちに気付いていたからこそ
事実を確認したわけでもないのに、死ぬ直前、班長を疑い、
死後まで怒りやくやしさを持ち越していたのでしょう。
死を越えて続く強い感情。
こうしたことが起こる背景には、
日頃の二人の人間関係があります。
上官と班長それぞれのパーソナリティも
大きく関わってきます。
おそらくこの件だけではなく、相性やカルマ、
不信感、猜疑心などが元々存在していた可能性があります。
執着やこだわり、不当な目に合わされたという思いを
持続しやすい気質か否かということも重要です。
パーソナリティをつかむために、
丁寧に心の状態を追っていき、感情、思考、感覚反応など
細かい部分についての情報も取っていきます。
従来の前世療法が、
どちらかと言えば事実関係やストーリーの流れをたどるのに対して、
多次元セラピーでは、思考、感情、感覚のあらゆる動きを見ていく
ことになります。
このあたりが、深い理解と解放、癒しにつながる
大切な要素となっているのです。
タグ:多次元セラピーによる前世療法, 多次元セラピーセッションケース
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2012年02月10日
多次元セラピーの最近のケースです。
クライアントさんの許可をいただきましたので
ご紹介致します。
今回のセッションのテーマは「胃の調子が何となくおかしい」。
胃が不調となることは、どんな方にでもあるかと思いますが、
この方の場合は、めったにそのようなことがないため、
不思議に思われていたそうです。
多次元セラピーでは、
原因のよくわからない身体的、精神的、感情的な問題の
原因を探求して解放することができます。
胃の不調を引き起こしている原因の印象を受け取ってみると、
それは30歳過ぎの冷たい感じの男性のようでした。
腕組みをして、大柄で、印象としては、「上官」という雰囲気です。
セッションでは上官とクライアントさん(の前世)が一緒に過ごした
転生の時空へ自然に退行していきました。
前世において上官とクライアントさんとがどんな関係にあり、
二人の間に何が起こったのかについて、
退行しながら、再体験をしていきます。
戦争中、上官の作戦どおりに行動した班長(クライアントさん)は、
班員とともに山中で狙撃され、全員が命を落とします。
一方、上官も、戦闘の中で銃弾を受け、死んでしまいます。
その時上官は班長が命令に従わなかったせいで
作戦が失敗してしまったのだと思い込み、
怒りと悔しさを持ち続けながら息絶えるのです。
上官を十分に癒し、作戦に従っていたことを説明して誤解を解き、
班長と和解してもらうと、クライアントさんの胃の不調は消失しました。
言葉で解説すると、シンプルな印象ですが、
それなりに時間もかけ、
実際には、さまざまなテクニックを用いて
まるで探偵のように詳細を明らかにしていきます。
上官には誤解に気付いてもらうことが大切です。
このケースのように問題の原因が前世にあり、
誤解や逆恨み、思い違いという場合があります。
そうした思いが転生を越えて、現在に影響を及ぼすことがあるのです。
問題に悩む方にとっては、
理不尽で迷惑と感じられることかもしれませんが、
相手には相手の言い分があり、まずはそれを理解することが必要となります
通常の前世療法とは異なり、
無駄がなく、一足飛びに起源に戻り、
時空を行き来しながら細部まで理解を深める点が、
多次元セラピーの優れたところです。
この場合は、銃弾を受けた上官と班長の二人に対して、
理解と和解、怒りとくやしさの解放、致命傷の処置など、
精神、感情、身体の全てにおいて癒し、カタルシスを目指します。
問題の原因が一つに絞られる場合、
一度のセッションだけで目に見える改善や変容が起こることも、
多次元セラピーならではと言えるでしょう。
タグ:多次元セラピーによる前世療法, 多次元セラピーセッションケース
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