多次元ヒプノセラピーとリソース
ヒプノセラピーのセッションでは、
まずカウンセリングを行った後、
リクライニングチェアに目を閉じてリラックスして座り、
言葉とBGMの誘導によって催眠状態に入っていきます。
そのため、一見、受け身で 他人任せの、
気楽なセラピーのように思われがちなのですが、
実際はそうではありません。
催眠状態で、潜在意識にアクセスしながら、
セラピストとの対話を通して、
時空を越えたイメージの旅路をたどっていくことになります。
その旅では、
クライアントさんご自身が 問題を解決しようとする意思を持っていることが
不可欠なのです。
問題が存在していることに気づいて認めること。
それがよい方向へ向かって進む第一歩。
もしも、心配するご家族がヒプノセラピーを勧めたとしても、
ご本人が問題意識を持たず、取り組む意志がないならば、
残念ながらおそらく効果は上がらないでしょう。
ヒプノセラピーでは、
自分の本当の心と 向かい合おうとする姿勢があるならば、
必ずよい結果が生まれます。
セラピストが特定の方法で問題の解決を促すのではなく、
その方が持っているリソースをうまく使って、
その方にとって快適なペースとプロセスで、
ご自身を癒すお手伝いをしていきます。
催眠中は、見る準備のできたものだけを見ることになり、
(セラピストではなく) その方が望む変化だけが起きます。
これまで意識にのぼらなかったようなことでも、
潜在意識へのアクセスによって、
背景にある深い理由やその場面での本当の気持ちを
自分自身で知ることができます。
表層意識の内に気づきが生まれてきますので、
問題の根本的な原因や、起きていることの意味に触れ、
明確に理解して、納得することができるのです。
たとえ一度のセッションでも、その方には変化が起こり、
自分の変化は、やがてさざ波のように
環境や周りの人たちの変化につながっていきます。
問題の根本を見てはたらきかけることで、
問題解決へと導くヒントや永続的な変化があるのです。
ヒプノセラピーを初めて受けるに当たっては、
少々、勇気が要るかもしれませんが、
現在の問題を解決し、乗り越えて、
もっと成長していこうと思われる方には、
実に頼もしく、効果的な手法であると思います。
特にヨーロッパ発の最新の回帰療法の手法である
多次元セラピーの手法では、
従来のヒプノセラピーよりも、
さらにその方のリソースを大切にして、
それを使うことで その方がご自分のリソースで
癒しのプロセスを進むことができるように誘導していきます。
自分の中に眠っていたパワーを思い出し、
統合がもたらす全体性のエネルギーの力強さを
再発見していただく体験となるかもしれません。