多次元セラピーと従来の退行療法との違い
多次元セラピーには、
従来の退行療法…日本国内で広く普及している退行療法とは、
大きく異なる点があります。
セラピーを受ける側の立場から、
その違いの一つをご紹介してみましょう。
多次元セラピーは退行療法であるため、
年齢退行、胎児期退行、前世療法などを全てカバーしています。
何か問題やお悩みがある場合、従来の退行療法の方法では、
胎児期に退行するか、幼少期に退行するか、あるいは前世療法を用いるか
ある程度見通しを持ち手法を選択して行うことが一般的です。
胎児期退行、年齢退行、前世療法などは、
それぞれ定型的なシナリオを元に進められますので、
通常はその流れに沿ってセラピーが行われ、
そこから大きく離れることはほとんどありません。
1回のセッションが終了した後、まだ問題が解決されていなかったり、
効果が現れなかったりする場合には、
もう一つ別のアプローチを取ることになります。
それを繰り返す場合、
セッションの時間や回数が多く必要となることも少なくありません。
例えるならば、一話完結のTVドラマのようなスタイルです。
一回ごとに、退行する時空や目的が異なり、
最終目標=問題の解決・軽減に向かって、
さまさまな切り口からアプローチしていくことになります。
一方、多次元セラピーは、初回のセッションで、
問題の起源にすぐさま直接退行します。
それは胎児期であるかもしれませんし、
今生の過去、あるいはいわゆる前世かもしれません。
さらには家族からの影響や、
その方に属していない何らかのエネルギーによるものかもしれません。
それが何であれ、問題の原因を探求するのに必要な時空ならば、
一度のセッションの中で、どのような時空へも退行します。
退行する先は、問題と最も関連が深く、
最終目標に到達するのに必要な時空に絞られるため、
試行錯誤がなく、無駄もありません。
その際、通常の退行療法では行わないほどリアルな再体験を促し、
その時の感情、体感覚、知覚、思考などをあらゆる角度から探求して
まるで探偵のように、出来事と体験の詳細を明らかにしていきます。
しっかりと再体験すれば、完全な解放と癒しへ向かい、
カタルシスがもたらされるという考えがベースにあるためです。
たとえば、死の場面では、
死を迎える状況や死因、どのように死んでいくのか、
死ぬ前と死後、何を考え、何を感じたのか、周囲の反応はどうか、
魂が体を離れるまでにどのくらい時間がかかったか…など。
多次元セラピーはトランスパーソナルな手法ですので、
出来事の事実関係だけではなく、
身体、感情、精神、魂などの全ての領域で、
その方が何を体験し、何が起こったのかについて
情報を総合的に受け取ることを促します。
試行錯誤も含めて一つ一つを単発で積み上げるのとは異なり
壮大なスケールと複雑さを持つ長編映画のようなアプローチと言えるかもしれません。
胎児期を一度体験してみたい、
前世に興味がある…というご希望ならば、
シンプルな胎児期退行や前世療法をなさるのが良いでしょう。
しかしながら、問題の原因が複数ある場合や、
原因がよくわからない場合、
複数の問題・テーマが重層的にからんでいるような場合には、
多次元セラピーを使うほうが、プロセスが速やかに進み、
いっそう効果を実感していただけると思います。