多次元セラピー(=新しいトランスパーソナル退行療法)セッション、多次元セラピーのプロ養成スクールで心の癒しと原因不明の不調解放、多次元に渡る魂の探求、自己実現をサポートします。スカイプ・神奈川

他者の激しい感情が否定的に作用する時 多次元セラピーの憑依

2014年05月06日

多次元セラピーの憑依という考え方は、
その方の受け取り方によっては、怪しげな印象を与え、
誤解を受けやすいものとなる可能性があります。

心や潜在意識、エネルギーといった目には見えない世界のことですから、
それを体験なさったご本人でないと、リアリティが感じられず、
作り話のように思われるかもしれません。

実際に憑依を扱ったセッションケースをご紹介しにくい理由の一つには、
それをお伝えする的確な表現や言葉の選び方の難しさもあります。

イメージ世界の中で何が起こったのかということと、
現実にそのようなことが起こり得るのか…という点を区別して受け取って頂かないと、
思わぬ誤解を生み、多次元セラピーそのものに対する見方にも
よくない影響を与えてしまうでしょう。

多次元セラピーの憑依を解放する手法は、
潜在意識から受け取るイメージを使った心理療法ですので、
予想外の人物が登場し、想像もしていなかった展開となっても、
心身の癒しや問題の解決、軽減につながるならば、
意義あるものということになります。

最近のケースから、憑依の例をご紹介してみましょう。

AさんとBさんは、お知り合い同士、
特に仲が良いというわけではありませんが、
適度な距離を取りながら、お仕事上、時々顔を合わせる間柄です。

ある時Aさんは、Bさんのことが頭に浮かぶと、
Bさんのことを「怖い」と感じることに気付くようになりました。

Bさんは穏やかな人柄ですし、怖さを感じさせるような言動はこれまでに全くありません。

理由を考えてみても、思い当たることはありませんでした。

同席したくないほどの怖さではなかったものの、
週に何度かは会うことになる相手であったため、
Aさんは、Bさんに対して、なぜ理由のわからない怖さを覚えるのか、
探求してみたいと思われたのです。

多次元セラピーのセッションが始まります。

イメージの中に現れたのは、無表情な蝋人形のような女性、
瞬きもせず直立不動です。

話しかけてみると、不気味な笑いを見せました。
どうやらこの女性 (=bさん)は、Bさんのことを知っているようでした。

AさんがBさんを怖いと感じる原因は、この女性(=bさん)に関係があったようです。

AさんとBさんの間に、過去にどんなことが起こっていたのか
退行してみることにしました。

イメージは、ヨーロッパの石畳と馬車、
さらに美しい草原でくつろぐその女性一人の女性のイメージに変わっていきました。

その女性=aさんは17歳くらいで、長い髪をしています。貴族の令嬢のようです。
当時の社会では、そろそろ結婚する年齢に当たり、
親に決められたいいなずけがいました。

その直後、とんでもないことが起こりました。

実はこの女性の家と敵対するもう一つの家があり、                           
その家にも17歳くらいの娘さん=bさんがありました。
二人は同じ年であったため、何かに付けて比較され、
競争させられていたのです。

当人同士は、幼いころ、いっしょに遊んだこともある仲でした。
お互いのことを特に意識しているわけではなく、憎しみなども全くありません。

けれども地位や土地などをめぐる家同士の争いに巻き込まれ、
その争いは次第にエスカレートし、やがて激しい対立となっていったのです。

日本でも古来より、超自然的な力を用いる呪術師、陰陽師などを使って
敵対する相手をターゲットとして攻撃を加えることがあったようですが、
この時代にも、同様なことが行われていました。

aさんの一族は、呪術師に依頼して、秘密裡にbさんに呪いをかけ、
その結果、bさんは正気を失ってしまうのです。
暴れて物を壊したり、人をののしったり、
家族と使用人たちは部屋の外から
その様子を心配そうに見守ることしか出来ません。

怖ろしげな形相と常軌を逸したふるまいに、母親はノイローゼとなり、
bさんは、人目につかないように邸宅の奥深くに隔離されます。

このような状態ですから、いいなづけにすら合わせることが出来なくなり、
間もなく結婚話は白紙に戻ります。

一方、敵を陥れたaさんの一族は繁栄を続け、
aさんは結婚して子供を授かります。

aさんは、自分の親たちがbさんに何をしたのか知りません。

やがて少しずつ情報が漏れ伝わり、薄々気付くようになりましたが、
平穏に暮らしていました。

一方、bさんと、bさんの一族は、なぜ突然、こんなことになってしまったのか
分かりませんでした。

bさんの一族は新興勢力であり、呪術というものになじみがなかったようです。

bさんの呪いは解かれることなく、発狂状態のまま、年老いていきます。

長い間の隔離状態によって、bさんは人間としてのまともな生活を送ることが出来ず、
結婚をあきらめざるを得ず、子どもを授かることもない自分には価値が無いと落ち込み、
失意のうちに息を引き取ります。

これは、いわゆる前世で起こった出来事です。
加害者側一族のaさんは、Aさんの前世であり、
呪いをかけられて正気を失ったbさんは、Bさんの前世でした。

aさんの生まれ変わりであるAさんが、
なぜbさんの生まれ変わりであるBさんを怖いと感じるか
ここまでの経緯ではよくわからない部分があります。

なぜならば、一族同士、対立していたものの、
aさんとbさんは憎み合っていたわけではなく、
正気を失い直ちに隔離されたbさんの姿を、aさんが見ることはなかったからです。

またbさんは、なぜこうなってしまったのかわからないまま、亡くなっていますので、
狂気の原因がaさんやaさん一族にあるとは思ってもみなかったでしょう。

そこで、もう少し探求を続けてみると、
bさんが憑依を受けていることがわかってきたのです。
憑依していたのは、bさんの母親でした。

bさんの母親は、誇り高く、欲が深く、
家柄や地位、お金などに、元々大きな執着を持っており、
一族の実権を握っていました。
娘であるbさんを結婚させるに当たっても、
一族にとって有利な条件となるように目論み、画策していました。

それほどまでに期待をかけていた愛娘が、結婚を目前にして、
突然、正気を失ってしまい、全てが水の泡となったことをあきらめることが出来ず、
自分の思うとおりにならなかったことに対する怒りと恨みに我を忘れていたのです。

逆上した母親の怒りと恨み、そして嫉妬は、
主に娘のライバルであったaさんに向けられました。

我が娘に比べると、aさんのほうは健康であり、
何事もなく一族に利益をもたらす結婚をして、
順調に跡継ぎとなる子供も授かり、
穏やかに暮らしているのですから、その様子を見聞きするたびに、
妬ましさで気が狂わんばかりになっていました。

隔離されたままの娘の現状にプライドを傷つけられ、
もっと優秀な娘が欲しかった…と悔やみます。

b さんは、幼少期より母親に支配され、言いなりにさせられてきました。

正気を失っていても、そうでなかったとしても、
自由な意思や選択などは、おそらく認めてもらえなかったでしょう。

前世の加害者であるAさんが、被害者であるBさんを怖いと感じたのは、
Bさんではなく、Bさんに憑依していた母親の
怒りと恨み、妬みに対するものであったことが分かりました。

仮に憑依というとらえ方がなかったならば、
直接手を下していたのではないaさんが、
何が起こっているのかわからないまま亡くなったbさんを
「怖い」と感じる理由を解明することは困難であったはずです。

娘に執着し、あきらめきれない母親が、その娘に憑依するケースは、
多次元セラピーでは、珍しいものではありません。

血縁、利害関係やエネルギー的、感情的なつながりがあるためです。

この母親の想念や感情、特に怨念が、
娘であるbさんの中に入り込むと、まずbさんに否定的な影響を与え、
それ以外の関係者にもさまざまな影響が及ぶことになるのです。

多次元セラピー 退行療法 


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