多次元セラピーの個人セッションのテーマの中で、
皆さまからのご希望が多いものの一つが、
「原因のわからない心身の不調」です。
たとえば起床してすぐに
全身の倦怠感を覚える…などということがあります。
お薬やサプリ、医学的な検査、まとまった休養など
いろいろ試してみても、すっきりとしない感覚が残り、
状態には波があります。
こうしたテーマに対して、
多次元セラピーでは、まず、
「なぜそうなってしまったのか?」
というそもそもの起源に戻って(退行して)、
探求を始めます。
言葉で書くと、簡単そうですが、
実は、探求のプロセスはなかなか複雑に込み入っていて、
一筋縄ではいかない場合も少なくありません。
時間もかかります。
私どもの個人セッションでは、
インテイク(事前カウンセリング)の後、
リクライニングソファに移動して催眠状態に入り、
そこから最長120分間という時間枠を取っていますが、
あとで振り返ると、クライアントさんもセラピストも、
この120分間を長かったと感じることは、
ほとんどありません。
セッションが複雑になる要因として、
問題の原因が一つではなく、
複数に渡っているということも挙げられるでしょう。
一つひとつの原因に対して、
多次元セラピーでは、順番に丹念にワークして
解き明かしていきます。
多次元セラピープロ養成スクールで、
こうしたことをお話すると、
「難しい…」「大変そう…」という反応が
受講生の方々から返ってきます。
たしかにそうではあるのですが、
ただ難しいだけではなく、
次第に明らかになっていく事の次第は
驚きに満ち、心の不思議さや
見えない世界の奥深さなど、
感慨深い要素をたくさん含むのです。
ゼロから積み上げていく探求のプロセスは、
おおげさに言うと、
未踏の地を行く探検家のような体験と言えるでしょう。
何もわからず、手がかりもほとんどない状態から、
時空を超えて、潜在意識のイメージ世界へと分け入る時、
大切なのは、先入観を持たないこと。
わからないという状態に耐えて
いったん踏み留まらないことには、
ゴールに向かって進むことは叶わないのです。
探求や探検は、その方によって、
好き嫌いが分かれます。
そのポイントとなるのが、不可解さに耐えながら、
わかるところまで進み続ける姿勢なのではないかと思います。
多次元セラピーのクライアントさんも、
多次元セラピストも、その構えを持てるのであれば、
先入観を手放して、先へ先へと続けていくことができます。
一般的に、人は、わからないという状態には
心安らいでいることは出来ません。
あれこれと思考や分析を巡らし、
自分なりにつじつまの合う説明なり解釈なりを思いつくと、
たとえ状態そのものは改善していなくても、
少し安心感が湧いて、
対応するゆとりを持てるようになります。
わからないことは、
この世界には、まだたくさん在る…
というのが、私が常日頃、感じていることです。
科学技術が発達しても、
眼に見えないトランスパーソナルな世界には、
解けない謎が溢れかえっているようです。
なぜそうなのか、今のところは不明だけれど、
ゴールを目指す意図を持ち、
投げ出さずにご一緒に探求を続けていくと、
その方の潜在意識に具わっている
ご自分を癒そうとするパワーが動き始めます。
そして多次元セラピーのセッションが
終盤に近づくころには、謎は解かれ、
不要なエネルギーや否定的なエネルギーは、
解放に向かっていきます。
この探求のプロセスをサポートし、
未踏の地を伴走する多次元セラピストにとっては、
「終えてみなければわからないけれど、
終えてみれば全てが明らかになり理解される」ことが、
経験的にわかって落とし込まれているのですが、
初めて多次元セラピーのセッションにお越しになった方には、
不可解さに耐えるストレスや、
トランスパーソナルアプローチへの違和感など、
消耗してしまうことがあるかもしれません。
探求してみようという意思があれば、
プロセスは自然に動き出し、
その瞬間に必要なイメージを受け取ることが出来ます。
わからないことをあきらめず、
またわからないままに遠ざけて置くのでもなく、
もう一度、取り組んでみようと思われましたら、
ぜひ多次元セラピーをお試しいただければと思います。
多次元セラピー 退行療法 多次元に渡るトランスパーソナルな探求と癒し