多次元セラピーはコラボの即興演奏のように
人間の適応力というのはなかなかのもので、
より快適に楽々と物事に臨めるように
自分でも意識しないうちに、調整が行われていることがあるものです。
多次元セラピー・前世療法の個人セッションを始めて間もない頃は、
定型的な誘導からはずれないように気を付けながら進め、
クライアントさんを観察して意を汲む余裕を
ほとんど持つことができません。
多次元セラピー・前世療法のスクールでも、
多くの受講生の方々が、
「言葉で誘導しながら、クライアントさんをよく観察し、
次に何を問いかけるかを考えつつ、
同時にセッション記録をメモしていくことは、たいへん難しい」
と感じられるようです。
ケースを積み重ねていくにつれて、
少しずつ慣れていくものですので
ご安心下さい。
セッション中は、セラピーの流れを冷静に把握するとともに、
クライアントさんと一緒にトランスに入って、
同じイメージを再体験しながら誘導できるようになっていくでしょう。
多次元セラピー=退行療法(胎児期退行、年齢退行、前世療法など)を行うと、
その日のセッションに現れたイメージの断片が、頭に残ってしまい、
食事中やTVを見ている時など、ふっと頭の片隅をよぎることがあります。
多次元セラピストとしての実践が進むにつれ、
こうした記憶も、次第に簡単に手放すことが
できるようになっていきます。
その日のセッションを終えて、自宅に戻ると、
どんなセッションだったのか? どんなイメージが現れたのか?
すっかり忘れてしまっていることに
気付くようになるかもしれません。
多次元セラピスト、前世療法セラピストは、
日常的に、数多くの方々の前世をご一緒に体験させていただくのですから、
それが一つ一つ、全て記憶に残っていったら、
大変なことになります。
何かを忘れることは、何かを覚えることと同様に、
自分を守る素晴らしい能力だとあらためて感じます。
多次元セラピーは、セッションを始めてみないと、
どのような展開になるかわかりません。
シナリオはあって無きが如く。
クライアントさんと多次元セラピストとの対話のやりとりが、次の展開を決める、
たとえて言うならば、コラボの即興演奏のようなものです。
それが多次元セラピーの怖さでもあり、
面白さでもあります。
開業をお考えの方は、失敗を恐れずに、
どうぞ勇気を持って、
まずはセッションを始めてみて下さい。
やってみないとわからないことや、
経験からしか学べないことがたくさんあります。
自信は、実践を通して少しずつ身に付いていくもの、
最初から自信を持てる人などは、おそらくいないのですから。