2つの前世が関連し合って影響を与えていた憑依
先日、セッションにお越しいただいた方は、
身体的な痛みがあり、それを探求していくうちに、
前世・過去生へ退行していきました。
最初に現れたイメージは、近代ヨーロッパと思われる場所の家庭。
妻は、夫が自分の気持ちを理解してくれないことを嘆き悲しみ、
お互いに次第に距離を取るようになっていきます。
ある日、家庭内で不慮の事故が起こり、
一人で家にいた妻が、大怪我を負ってしまいます。
その怪我は治療を続けてもなかなか治りません。
その前世で、妻が怪我をした部位は、
クライアントさんが痛みを訴えていたところと一致していました。
ところが、探求を続けていくと、
ケガをした妻は、クライアントさんの前世ではなかったのです。
そこにもう一つの前世・過去生のイメージが現れました。
ある猟師町に住んでいる十代の少女が二人。
たいへん仲が良い親友同士です。
何も揉め事がない穏やかで平和な土地で暮らしていた二人に
別れの時がやってきます。
さまざまな理由によって、魚が取れなくなり、
漁業をしていた村人たちは、ほかに仕事を求めて散り散りになっていきます。
二人の少女たちも、家族がその地を離れることとなり、
それぞれ別々の土地へ旅立つこととなりました。
その時に感じた別れの悲しみと心残りは、
二人の心に強く刻み込まれ、カルマとして持ち越されました。
クライアントさんは、この少女のうちの一人でした。
そして別の転生で大怪我をした女性が、もう一人の少女でした。
セッション中に現れた2つの前世・過去生のイメージは、
それぞれ独立したものであり、相互に関連し合っているわけではありません。
2つの転生をつなぐのは、それがどちらもクライアントさんではない、
一人の女性の転生であったことです。
その女性が不慮の事故で負った怪我は、今も癒されずに残っており、
前世で離ればなれにならざるを得なかった悲しみと心残りもまた、
そのまま持ち続けられたままでした。
そんな状態の女性が、現在のクライアントさんに影響を与えて
痛みの原因となっていることがわかりました。
多次元セラピーでは、その方に属していないエネルギーが
否定的な影響を与えていることを、憑依と呼びます。
これは、クライアントさんではない女性の怪我の痛みを
クライアントさんが感じているため、
憑依であるということになります。
もう一度出会いたいというお互いの強い願いが、
憑依を招き、その際、女性の怪我の痛みも一緒に入ってきたと考えられます。
クライアントさんにとっては、思い当たる理由がない上に、
思いも寄らないところからやってきた痛みというとになるでしょう。
このセッションケースでは、
実はもう一つ、驚くような出来事が絡んでいるのですが、
このブログに書くと、かなり長くなってしまいますので、
いずれホームページのほうにページを追加して、
詳細をご紹介させていただくつもりです。