新しい始まりと、過去を振り返ることの癒し
先日、新しいスーパーが出来るらしいということを耳にして、
いつもはほとんど行くことのないエリアに出かけてみると、
確かに建設中の真新しい建物が…。
眺めながら、その先までお散歩がてら、足を伸ばしてみると、
しばらく見ないうちに、新しいお店が出来ていて、
古い家屋がなくなり、景色が少しずつ、変化しています。
その時、ふとあるお店のことが頭をよぎり、そちらに向かいました。
ケーキ屋さんのガラス戸には、
3月20日で店じまいという張り紙がしてあり、驚くと同時に、
最後にタイミング良く訪れることが出来て良かったと安堵しました。
小さなお店の中は、常連らしいお客さんで混み合っています。
ご主人はガラス窓の向こう側で、黙々と作業を続けており、
奥さまは、お客さんと会話しながらてきぱきと包装しています。
その様子には、悲哀や無念さはありません。
たかがケーキ…ではありますが、
子どもの頃は、誕生日とクリスマスは決まってこのお店のケーキでしたので、
懐かしく感慨深いものがあります。
心からのねぎらいと感謝の思いで、
今までで一番美味しいケーキを味わい、癒されました。
春は出会いと別れの季節と言われますが、
50年近く続けてきたケーキ作りを間もなく終えようとしている
ケーキ職人のご夫妻を見ていると、
清々しい気持ちで祝福したい気持ちになります。
一つが終わることは、次のステージへと向かっていくこと、
これからはもっと素晴らしい人生の時間が待っているかもしれません。
過去との付き合い方…ということを考えてみました… (次回に続く)
続きは 「新しい始まりと、過去を振り返ることの癒し2」