多次元セラピー(=新しいトランスパーソナル退行療法)セッション、多次元セラピーのプロ養成スクールで心の癒しと原因不明の不調解放、多次元に渡る魂の探求、自己実現をサポートします。スカイプ・神奈川

書き換えをしない多次元セラピー

2021年01月09日

ヒプノセラピーを学ばれた方や、
ヒプノセラピーを受けたことのある方は、
「書き換え」という言葉をご存じかと思います。

今日は、皆さまからよくご質問をいただく「書き換え」について
お伝えしたいと思います。

「書き換え」は、ヒプノセラピーでよく使われる技法の一つです。

文字通り、過去の出来事を書き換えることによって、
実際に起こったこととは異なっていたかのようにしていきます。

書き換えは、
ヒプノセラピーが日本に入ってきた当初からあるもので、
現在も、数多くのヒプノセラピストの中で
支持され、用いられているようです。

私が初めてヒプノセラピーを学んだのは、
20年以上も前のことになりますが、
当時、通っていたスクールで、
書き換えについて、どのように行うのか解説があり、
実際に練習もした記憶があります。

当時、ヒプノセラピーの書き換えは、
ポピュラーで一般的な手法でした。

書き換えが用いられる場面として多いのは、
トラウマ的な体験です。

たとえば、子どもの頃、虐待を受けていたAさん。

そのトラウマを癒そうとするセッションで、
時間を遡って子どもの頃に退行していくと、
お酒を飲んで父親が暴れているイメージが現れます。
父親は、特に理由もないのに、その子に暴力を振るい始めます。

母親も家の中にいるのですが、父親を怖れて何もできず、
息を殺しています。
誰も、子どものAさんを助けたり守ったりしてくれません。

このような時、たとえば母親が毅然とした態度で父親を諭し、
Aさんをしっかりとかばい、暴力から守ってくれたように
ヒプノセラピストは「書き換え」をするかもしれません。

あるいは、父親が自分の言動にはっと気付いて暴力を止め、
Aさんに謝ってくれた…と 「書き換え」 るかもしれません。

いずれにしても、実際に起こったこととは異なる
もう一つの「現実」があったかのようにして、
Aさんの苦しみを和らげようとするのが書き換えです。

イメージの中で、母親には安全に守られ、
父親はもう二度とこんなことをしないと謝罪し、
子どものAさんはほっとして、心に安らぎを取り戻した…
という別のストーリーが作られたわけです。

Aさんの潜在意識の中で、虐待のトラウマが、
現実とは異なる、より平和的でポジティブな出来事に
取り換えられることを目指す方法であると
考えることが出来るでしょう。

このような技法が書き換えですが、
実は多次元セラピーでは、書き換えを使うことはありません。

その理由は、実際の出来事を、
別のストーリーや状況に変えてしまうのは、
表面的な操作に過ぎず、
持続的な癒しとはなりにくいためです。

あるクライアントの方は、書き換えの話をしている時、
「上から修正テープを貼るようなことですか?」
…とおっしゃっていましたが、的を射た表現だと思います。

修正テープは、時が経てばいずれ剥がれ落ちて、
その下に隠されていた辛く恐ろしい事実が露出するでしょう。

持続しないというのは、そういう意味です。

表面的に事実を取り替えてみても、
トラウマが無かったことにはなりません。

その出来事が起こった過去の時点から今日に至るまで、
その方は、絶え間なく、
否定的な影響を受け続けているのですから。

では、多次元セラピーでは、書き換えを使わずに、
どのようにしてトラウマを癒すのでしょうか?

その辛い出来事を回避したり、遮断したりせずに、
退行し、リアルに再体験をしていただくことで、
その時に感じていたさまざまな痛み、辛さ、苦しみ、
悲しみなどの感情や感覚、想念が浮上してきますので、
それらを余すところなく、丹念に解放していくのです。

感情、思考、感覚、そしてエネルギーの
あらゆる側面からはたらきかけます。

辛く苦しい出来事を再体験するには、エネルギーが要りますし、
簡単に行えることではありません。

けれども、ひとたび勇気を持って再体験をされると、
深い解放と癒しが起こり、
その後、その体験から影響を受けることは無くなっていきます。

このように、多次元セラピーでは、表面的な操作ではなく、本質的な解放を促すこと、
最悪の部分から目を背けず、
あらゆる影響を全てきちんと癒すことを原則としています。

世の中には、
セッション中のトラウマの再体験はなるべく避ける、
という方針を採るヒプノセラピストも少なくないようですが、
こうした方針とは、だいぶ異なるアプローチかもしれません。

しかしながら、これまでのセッションのケースを振り返ってみますと、
「書き換え」を用いるよりも、こちらのほうが、
はるかに深い癒しがもたらされていることが分かります。

過去の辛い出来事の書き換えを体験されて、
現在、何となく辛さが残ってしまっている、
すっきりしない、生き辛い…と感じられている場合には、
一度、多次元セラピーを受けてみてはいかがでしょうか?

ご参考までに付け加えると、
リアルな再体験が望ましいとはいえ、
やはりどうしても辛過ぎて再体験が難しい…という方には、
エネルギーレベルでトラウマを解放する
エネルギーヒーリングを選択していただくことが出来ます。

ヒーリングのセッションでは、
過去を思い出す必要がありませんので、
比較的、楽に受けていただけることでしょう。

ホリスティックヒーリング は、こちらのサイトでご覧いただけます。


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原因を探求するか? それともエンパワーか?

2019年08月14日

先日、クライアントの方から、
お電話でご質問をいただきました。

それは、ある問題で悩んでいる時に、
多次元セラピーのセッションをするか?
それとも未来順行セッションをするか? 
どちらがよいのか迷っているということでした。

とても良いご質問をいただいたと思います。
どちらも選択肢として適切であると思うためです。

結論から申し上げると、
いずれを選択されたとしても、OKです。

何か困っていることがある時、お悩みがあって辛い時、
なぜそうなったのか、時間をさかのぼり、
その問題の起源に退行して経緯を明らかにするのが、
多次元セラピー(=トランスパーソナル退行療法)です。

その時、何が起こっていたのか?
どんなことを考えて、何を感じたのか?
その結果、どのように行動したのか?

こうしたことを理解したうえで、
辛い気持ちや怒り、悲しみ、怖れなどの感情や、
不要な感覚、想念などを癒して、解放していきます。

言葉で書くと、シンプルですが、
入り組んだ詳細を一つ一つ明らかにしていくのですから、
探求のための気力と時間が必要となりますし、
潜在意識から次々とイメージを受け取っていくために
ある程度の集中力やエネルギーがなくてはなりません。

ほとんどのケースで、
催眠誘導開始から最長120分までという時間枠の、
ほぼすべてを使いきって、終えることになります。

多次元セラピーを初めて体験される方の場合は、
ひと仕事終えた達成感と共に、疲労感が残るかもしれません。

通常、お悩みがある時、人は、消耗し、
衰弱している状態が続いているものです。

エネルギーをお悩みに取られて、元気が無くなり、
意欲、活力のレベルが低下してしまいます。

あまりにも消耗が激しい状態で、
初めて催眠に入り、潜在意識からイメージを受け取っては、
それを言葉にしていくという作業をするのは、
少しばかり辛いと感じられることがあるのは、
ご理解いただけることだと思います。

問題には、必ず起源があり、
それにまつわる負の思考、感情、感覚が存在しています。

本当は、それらを特定し、
根本から癒していくのが良いことは、
言うまでもありません。

ところが、どうしてもエネルギーが不足してしまって、
なかなか思うようにいかないことがあるのです。

そんな時に、全く異なる角度から、
お悩みにアプローチしていく方法が、
未来順行セッションです。

未来順行セッションでは、
問題が解決して幸せになっている未来を訪れます。

そして、幸せな未来のご自分に、問いかけます。

どのようにして癒されていったのか?
そのために、どんなことをしたのか?

未来の幸せなご自分と出会うことで、
勇気と力を与えてもらえます。

いずれは問題が解決して自由で身軽になり、
こんなに幸せな毎日を過ごすことが出来るのだという
明るい希望を手にすることが出来ます。

何も思い悩むことがなくなった
元気いっぱいの未来のご自分から
たくさんのパワーを受け取り、そのパワーを現在へと持ち帰ります。

すると、問題は問題のまま、依然として残っており、
問題自体に直接ワークしたわけではないにもかかわらず、
不思議と楽な気持ちで、その問題と向かい合えるようになるでしょう。

魔法をかけられたり、奇跡が起こったりするのではなく、
現在の延長線上にある時間軸のどこかに、
悩みから解放されたご自分がいる…
そう思うだけで、救われた、気が楽になったと感じる方が
少なくありません。

いかがでしょうか?

このように、多次元セラピーも、未来順行セッションも、
その方を癒すことに役立つでしょう。

では、どちらを選んだら良いのでしょうか?

その方には、次のようにお伝えしました。

多次元セラピーと未来順行、
それぞれの特長やメリットについてお伝えすることは出来ますが、
現在のその方にとって、果たしてどちらが良いのかについては、
お会いしてゆっくりとお話をお聴きしてみないと
わからないことです。

いずれのセッションでも、まずは事前カウンセリングで、
お話をじっくりとお聴きするのですが、
そのお時間は、無制限です。

すなわち、その方がお話されたいことは、
基本的にすべてをお聴きします。

そのうえで、その方のご希望を伺って、
セラピストとしてのご提案もしながら、
ご相談して、選択していただくことが出来ます。

納得していただいてから、セラピーを始めることは、
きわめて大切なことです。

この納得感あればこそ、セラピーにフォーカスしていただけますし、
その方に具わった自己治癒力が、最大限、発揮されて、
素晴らしい収穫を受け取る可能性がひらかれていくのです。

セッションにお越しになる前に、
どんな種類のセラピーを選ぶのかと、
あらかじめ検討を重ねたり、結論を出しておいたりすることは、
必ずしも必要ではありません。

お一人で考えを巡らしているよりも、
セッションルームで、まずはゆっくりとお話を聴かせていただき、
ご相談していくほうが、お考えもまとまって、よりスムーズに、
最適なセラピーを選んでいただけることでしょう。

何かご心配なことや気になることがあれば、
メールでお気軽にご相談いただければと思います。

トランスパーソナルな探求と癒し 多次元セラピー 退行療法


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多次元セラピーをどう活かすか? 効果的な練習法

2017年04月26日

多次元セラピーをお伝えする「多次元セラピー上級コース」、
退行療法を、本気で学びたい方が集まるコースです。

トランスパーソナルな情報と斬新なテクニック満載で、
修了生の方のノートには、たくさんの事柄がメモされているでしょう。

理論は理解できたものの、
どこから実践を積んでいったら良いのか
よくわからない…という声を聞くことがあります。

でも、既に修了された多くの方々が、
プロの多次元セラビストとして、
お仕事に使っておられます。

磨きをかけて、経験を積んでいかれれば、
きっと頼もしい癒しのツールとなるはずです。

お勧めしたい練習方法については、
コースの中で折に触れて提案し、ヒントを差し上げています。

たとえば、お一人で、
セラピストとクライアントの二役をしてみること。

その際、声に出して誘導していったほうが、
より実践的なトレーニングとなるでしょう。

多次元セラピーで、おそらくいちばん難しいのは、
定型的なシナリオがないため、
クライアントの方の言葉を聴いて、間を空けず、
ただちに次の問いかけを重ねていくことだと思います。

間が空いて沈黙が流れると、クライアントの方が不安を覚えます。

だからといって、どんなことでも
とにかく問いかければよいというものでもありません。

目標から逸れないようにして、効率よく、しかも効果的に
探求を深めていくことが求められるでしょう。

言うは易し…ですが、実際には、やはり練習、そして練習です。

もう一つ、ぜひお勧めしたい上達方法は、
ご自分の練習セッションを録音し、文字に起こしてみることです。

途方もない時間を要するため、
お勧めしても、実践される方は多くはありません。

けれども、やってみた方は、間もなくお分かりになると思うのですが、
これが、理解を格段に深め、大きな飛躍につながっていくのです。

ご自分のセッションを客観的に見直すことが出来ますし、
方向が逸れてしまっている場合は、なぜそうなったのか?
そうならないためにはどうしたらよかったのか?
ということを、あらためて考えてみることが出来ます。

異なる方法の引き出しが増えて、次回の練習セッションでは、
それを思い出して使えますので、きっと役に立つでしょう。

多次元セラピーにおいて、設定された目標に到達するための
セラピーの組み立て方や誘導の道筋は、一つだけではありません。

幾つもの方法が存在し、セッション中は、
その中の一つを瞬時に選択しつつ、セラピーを進めていきます。

まずは、現時点での最善の道筋をたどってみて、
あとからそれを見直して検討してみて下さい。

失敗を怖れずに、何度も練習を続けていくと、
最短の道筋で、最大の収穫が得られるようになるはずです。

多次元セラピーを学んだけれど、使う機会のないまま眠っている…
という方がありましたら、勿体無いことです。

多次元セラピー研究会に参加されて、
ブラッシュアップしてみてはいかがでしょうか?

お互いにセラピストとなり、クライアントとなる
多次元セラピーの交換セッションは
ちょっとハードルが高過ぎる…と感じているならば、
マンツーマンの研究会もしています。

上手く出来ている部分と、補強したほうが良い部分が見つかります。

他の方々の目を気にしないで、ウィークボイントを無くして
自信を付けていただく機会となることを目指しています。

多次元セラピーを修了してから、
何年か間が空いてしまった場合には、再受講もOKです。

忘れてしまった細部を思い起こし、
多次元セラピーのさまざまなケースにも触れていただけます。

この素晴らしいトランスパーソナルセラピーを
多くの方々に、ぜひとも活用していただければと思います。

多次元セラピープロ養成スクール


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影も闇も、大切な心の一部分

2016年11月27日

もうすぐ12月、
2016年も、あとひと月余りとなりました。

この1年間を振り返り、来年のことに思いを馳せ、
年末年始のスケジュールを調整されている方も多いことでしょう。

夏の終わりから、一転、いきなり冬のような寒さがやってきたり、
地震などの自然災害が続いたりして、
何となく落ち着かない気分がありますが、
セッションルームの庭では、マリーゴールドやナデシコ、ビオラ、
スイセン、ゼラニウム、キンギョソウなどが元気に咲いています。

春に咲く球根も、芽を出し始めています。

自然は、脅威を与え、破壊的に作用する側面がありますが、
こころの癒しをもたらす光となる側面も持っています。

人のこころにも、光があれば、影もあります。

影や闇と出会うのは、恐ろしいことですね。

この影や闇の部分としっかりと向かい合うことが出来たならば、
私たちは、今まで気付くことのなかった自分の新たな一面を発見して、
癒しを待っている領域に、光を当ててあげることもかなうでしょう。

いつ向かい合うのか、どこまで向かい合うのかは、
その方が選択して決意しなくてはなりません。

無理をして掘り起こす必要などはありませんし、
頭でそうするべきだと考えても、気持ちがついていかないならば、
タイミングがやってくるのを待ってみるのも良いことです。

心の中の影や闇を含む、意識化されていない部分、
それが潜在意識と呼ばれる領域です。

催眠状態となって、潜在意識にアクセスすると、
こうした影や闇にも、出会うことがあります。

影や闇といっても、その方の心の一部分であり、
これまでの人生を、ともに歩んできたものたちです。

ショックを受けて、目をそむけたくなるかもしれませんが、
忌まわしいものであるとか、存在してはならないものであるわけではありません。

これまで長年に渡って、
多次元セラピーのセッションをさせていただいていますが、
多次元セラピーは、通常のヒプノセラピーに比べると、
影や闇に精通し、それらに対して効果的にはたらきかけ、
その背景に何が起こっているのかを
探求したり癒したりすることに、大きな成果を上げていると思います。

一般的なヒプノセラピーには、
ヒプノセラピーならではの長所・メリット・得意分野があります。

けれども、もしもこれまでにヒプノセラピーでは探求出来なかった真実や、
改善に向かわなかった問題、掘り起こすことが困難であるテーマがありましたら、
多次元セラピーを使って探求してみることをお勧めしています。

細部を曖昧なままにしないで、詳細をはっきりさせる探求を続けること、
何が起こったのかという事実のみならず、
その周辺にある思考、感情、感覚などにもワークして癒していくこと、
目には見えないエネルギーや魂の領域も視野に入れて探求を進めること、
自在に多次元的な時空を行き来して、問題の起源に戻っていくこと、

これらが、他には無い多次元セラピーの大きな特長といえるでしょう。

多次元セラピーは、ヒプノセラピーのセッションと同様に、
まずは心身のリラクセーションから催眠状態に入っていただき、
そこからセラピーが始まります。

セッションの導入部分は、ヒプノセラピーや前世療法と共通しています

多次元セラピーは退行療法ですので、この人生の過去や子ども時代、
あるいは胎児期、前世・過去生など、
必要に応じて、過去の時点へ退行していきます。

ヒプノセラピーのセッション中と同じように、
五感ははっきりとしていて、意思表示も出来ますので、
もしも見たくないような何かが現れた場合には、
「見たくない」と言っていただくことが出来ますし、
止めたい時にはいつでも中断が可能です。

多次元セラピー 退行療法 トランスパーソナルな探求と癒し


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過去に退行して現在を癒す  退行療法の心の癒し

2014年12月01日

今年も残すところ、あとひと月…。

師走を迎えて、今年一年を振り返ってみる機会も
増えているのではないでしょうか?

忙しさに紛れ、数年来、手を付けられなかった家族の遺品整理を
先日、ようやく終えることが出来ました。

経験なさった方はご存じのことと思いますが、
遺品の整理は、たいへんエネルギーを必要とするものです。

想い出深い過去の品々に触れると、
自然にその当時に意識に戻るような状態となり、
忘れていたことを思い出したり、過去の様々な気持ちがよみがえってきたりします。

思いがさまよっていくと、懐かしく楽しい想い出ばかりではなく、
多くの場合、心残りや未完了の出来事に向かってしまうようです。

相手が故人の場合ですと、心残りや後悔することがあっても、
もはややり直す機会を作ることはかないません。

前世・過去生のことであれば、なおさらです。

前世・過去生の心残りは、通常は、意識にのぼることはなく、
そのほとんどが、無意識のレベルに留まっています。

けれどもその無意識が、思いも寄らない反応を引き起こしたり、
感情を波立たせたりすることがあります。

ご自分でも、なぜそれほど心を揺り動かされるのかよく判らない…
ということになり、困惑されるでしょう。

私たちは、日常生活で、情報を集めて検討し、
思考を巡らせて行動していると思いがちですが、
意識全体の90パーセントを占める潜在意識は、もっと深い心の深層で、
愛着や回避、違和感の根の部分に関与しているのかもしれません。

二度とやり直せず、表現もかなわない思い…と書いたのですが、
実は、そんなことはありません。

たとえば大切な方を亡くした喪失感や悲しみ、ペットロスなどは、
イメージの中で再体験したり、癒したりすることが出来ます。

心の深い部分に存在し、今も重荷になっている辛い気持ちがあるならば、
潜在意識に導かれて、その時点に退行し、
本当は言いたかったのに言えなかった思いを表現してみましょう。

同様に、それが前世・過去生の喪失の悲しみや、未完了の出来事であっても、
潜在意識から現れるイメージ世界の中では、
私たちは、いつでも本当の思いに触れて、
それを相手に伝えることが出来るのです。

潜在意識は、過去や未来へ自由自在に赴き、
しかも事実とフィクションの区別がありません。

そのため現実には困難なことであっても、
時空を遡ったり、会いたくても会えなかった誰かと再会を果たしたり
感謝を伝えたり、謝罪したりすることが出来ます。

胸の内に溜まっていた、重くて苦しいやり場のない感情を
十分に感じて手放していくことは、
大きな開放感を生み出します。

亡くなった方につながる遺品と記憶にお別れを告げて、
手放していくことに似ています。

残ってしまった思いをそのままに放置しないで、
ゆっくりと向かい合ってみると、
想像していたのとは違う別の感情が湧いてきたり、
相手との絆のかけがえのなさに、
あらためて気付かされたりすることもあるでしょう。

潜在意識とつながって、ある特定の過去に戻るのが、退行療法です。

退行して再体験をしている間は、心穏やかではいられないかもしれません。

けれども、もう振り返りたくないと心に蓋をして無かったことにするよりも
はるかに心が軽くなり、その出来事に光を当てて、
これまでとは異なる見方や解釈をなさるようになるでしょう。

現在も残る辛さを投影して過去を眺めると、
過去は常に辛いものとして感じられるばかりですが、
現在の心が癒されていくならば、
現在から振り返ってみる過去も、
より明るく、希望につながるものとなっていくはずです。

多次元セラピー 退行療法 心の癒しと探求


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多次元セラピー・前世療法のスクール 2つのスクールの相違点は?

2014年04月07日

私どものスクールは2種類あり、どのようなところが異なるのか
お問い合わせをいただくことがあります。

「ヒプノセラピー・前世療法のスクール」は、名前のとおり、
ヒプノセラピー全般をカバーするものとなっています。

前世療法はヒプノセラピーの中の退行療法の一つと位置付けており、
前世療法を含むスクールであることをご理解いただけるように、
タイトルに前世療法という言葉を付けてあります。

もう一つのスクールが、
「多次元セラピー・前世療法のスクール」です。

こちらは、多次元セラピーの習得をメインとした構成になっています。

ヒプノセラピーの領域には、退行療法のほかに暗示療法がありますが、
多次元セラピーは、退行療法の手法であり、暗示療法は含みません。

したがって暗示療法については扱わず、その代わりに
退行療法全般をしっかりと習得し、マスターするための構成となっています。

2つのスクールの内容を比較していただくと、
ベーシック・コースの内容がかなり違っています。

「多次元セラピー・前世療法のスクール」のベーシック・コースには、
暗示について、暗示療法の基礎、自己催眠、NLP、
セッションに併用できるその他の心理療法などがありません。

多次元セラピーを学ぶのに必要な項目のみに絞り、
効率よく習得していただくためです。

その代わりに、アドバンス・コースにおいて、
退行療法である胎児期退行、前世療法・過去生退行が
必修となっています。

そのほかに多次元セラピーを使いこなすうえで役立つ
サブパーソナリティとインナーチャイルドも、
必ず選択していただくような形となっています。

多次元セラピーは、通常のヒプノセラピーと前世療法を
既に実践できることが前提となっており、
多次元セラピー上級コースの中には、
基本的な催眠誘導やインナーチャイルドワークの具体的な方法が、
元々、存在しません。

そこで上級コースに進まれる前に、アドバンス・コースにて、
インナーチャイルド、胎児期退行などの基礎をご理解いただき
実践できるようになっておく必要があります。

多次元セラピー上級コースについても、
2つのスクールには違いがあります。

「多次元セラピー・前世療法のスクール」では、
多次元セラピーの理論やセッションケースを学んだあと、
実践のトレーニングとして、多次元セラピー研究会へのご参加が含まれています。

ここでは交換セッション、セッションケースの分析、
フルセッションの実習などを十分にしていただくことが出来ます。

プロの多次元セラピストとして、すぐにでも開業していただけるレベルに
到達することを目指します。

2つのスクールの相違点を挙げてみましたが、
迷っていらっしゃる方にお伝えしているのは、
スクールの途中であっても、もう一つのスクールに変更して
受講を続けることが出来るということです。

まずは暗示や自己催眠を学びたいかどうかをご検討いただき
いずれかのベーシック・コースを選択していただくことをお勧めしております。

対人緊張、ダイエット、気になる癖を改善する行動修正や
自己催眠の暗示による目標の達成などにご興味のある方は、
自己催眠と暗示を含む「ヒプノセラピー・前世療法のスクール」のペーシック・コースを
選択なさるほうが良いでしょう。

多次元セラピー 退行療法 


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退行催眠療法 多次元セラピー

2013年12月12日

多次元セラピーは、退行療法。

過去の時点へと遡っていく退行催眠は、
回帰療法と呼ばれることもあります。

たとえば先月や昨日に戻るものも、
退行催眠といえます。

退行催眠といって、すぐに思い浮かべていただけるのは、
年齢退行と胎児期退行ではないでしょうか?

どんな時に受けていただくとよいかというと…

過去の不愉快な出来事や悲しい出来事から、
今もなお、否定的な影響を受けており、
そのことで、家族との関係や、人間関係、
日常生活などがうまくいかず、
生き辛さがある時だと思います。

心の傷は、ふだんは意識にのぼることがなく、
気には留めてはいなかったとしても、

何かの折りに、
自分でも驚くような激しい感情となって、
湧き起こってくることがあります。

出来事そのものの嫌な記憶が、
繰り返し、よみがえってくるということもあるでしょう。

たとえば、人前で緊張してしまいやすいのは、
過去に味わったことのある
何らかの不快な体験に由来しているのかもしれません。

たとえ原因が全く思い当たらず、
すっかり忘れてしまっている場合でも、

多次元セラピーの催眠状態では、
瞬時にその時点へと戻り、
その時の状況を再体験することができるのです。

その時の気持ちをしっかりと感じることによって、
わだかまりやこだわりがほぐれ、
重荷となっている感情を手放して心を癒すことができ、
思考や行動パターンの変容を促すことになるのです。

これは悩みや問題の原因と向かい合って乗り越え、
問題の解決に直接効果を期待できるセッションとなります。

さて、これとは別に、
現在、必要としている資質やエネルギーなどを
過去のポジティブな体験の中から探し出し、
現在の状況に呼び戻して定着させるセッションもあります。

今のところ、それほど深刻な悩みがあるわけではないけれども、
よりよい状態を目指したいような場合、
ワンステップ飛躍していきたい場合、

または、逆にあまりにも辛すぎて、
過去の出来事を再体験するのが困難である場合、
こうしたセッションを行うことができるでしょう。

過去あるいは過去生の成功体験や至福の体験、
愛され大切に育まれた喜びの記憶などを再体験
しますので、
たいへん勇気付けられ、パワーや心の平和を
取り戻すことができるセッションとなるでしょう。

多次元セラピー・退行催眠というと、
「過去のトラウマ体験と
どうしても向かい合わなければならない…」
と思われがちなのですが、
こうした希望や勇気を取り戻すセッションもあることを
ぜひ知っていただきたいと思います。


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本当の感情に触れる退行療法 多次元セラピー

2013年11月16日

TVを見ているとタレントや芸人さんの表情豊かな様子、
体全体での大仰な反応を目にすることがあります。

喜怒哀楽の表出が大きく、
見ているほうにもわかりやすいリアクションです。

TVの世界を離れて現実を見ると、
このような様子を見かけることはあまり多くはありません。

駅や通勤電車の中でも、
母親に連れられた幼い子どもたち、
話しに夢中になっている学生たち、若い女性、
そしてお酒がまわった方々は別として、
今、何を感じているのか見た目だけではわかりません。

感情表現の大きさと質は、育った家庭環境やしつけ、
親のパーソナリティや価値観などによっても影響を受けます。

社会人になると、通常は社会通念、マナーや気遣いなどによって、
感情を表に出さないようにすることが推奨されます。

本当はいろいろな感情を持ちながらも、
それを出さないように心がけている‥

そうした自覚があるうちはよいのですが、
感情と切り離されて久しく、
自分がどんなことを感じているのか、
既によくわからなくなっていることも少なくありません。

自分の感情よりもその場の雰囲気や、他者の都合、
相手への配慮を優先し続けて生活していると、
思考のみを使って態度や行動を決めるようになり、
次第に、まるで感情など存在しないかのようになってしまうことがあります。

感情は蔑ろにされ、
やがて無視されるようになっていきます。

小さな子どもだった頃のことを思い出してみましょう。

泣いたり、笑ったり、怒ったり、何かに大きく心を揺り動かされ
さまざまな感情に彩られていた毎日。

天にも昇る有頂天から、落胆のどん底まで、
感情の幅広さ、豊かさ、微妙さを味わいながら、
日々を過ごしていたはずです。

忙しい毎日の中で、
責任ある立場や、締め切りのある仕事などに追われ、
思考分析的な”頭”の作業を強いられているうちに、
「何となくやる気が出ない」
「理由もなくもの悲しい」
「体の調子がよくない」状態になっていたら、
感情のことを思い出してみるのもよいかもしれません。

大人になった私たちは、
子どもの頃のような感情生活には戻れません。

けれども今現在、あるいは過去のある時点で、
本当はどんな感情がある(あった)のかに気付くならば、
その思いを再体験して解放することに
役立つのです。

退行療法では、ゆったりとリラックスして思考のはたらきを緩め、
催眠状態となって潜在意識にアクセスすると、
その時の「本当の気持ち」に触れてみることができます。

その方がある感情を感じたくないと考えていたとしても、
サブパーソナリティ(副人格)としてその感情を招き入れ、
どんなことを望んでいるのか客観的に理解することができます。

多次元セラピーでは、
思考、感情、感覚などあらゆるレベルからの癒しと解放を目指します

感情の解放が求められているにもかかわらず、
感情を切り離してしまったり、
感情に触れることが困難であったりするケースが少なくありません。

ふと気付いたら毎日の生活が無味乾燥、
何も楽しいことが見つからないというのも、
もしかすると感情を置き忘れている
ひとつの兆候かもしれません。

過去のある時点に退行して
その時どんなことを感じていたのかを再体験し、
忘れられ、覆いをかぶせられていた自分の気持ちに、
気付いてあげましょう。

生きるはりあいや、生きている喜び、幸福感などは、
思考によって把握するものではなく、
生き生きとした感情が自然に伝えてくれるものなのですから…。


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否定的なパターン その起源に戻る退行療法

2013年10月14日

辛い過去の出来事を乗り越えて、
変わろうとしている時。

新しい環境や人間関係になじんで
自分の居場所を築こうとしている時。

今までとは違う自分になりたいと望む時。

夢や目標を達成しようと努力する時

このような時、心のエネルギーが大きく動きます。

不安や緊張、プレッシャーが重くのしかかって
息切れしそうになることがあるかもしれません。

どのくらい辛さを感じるかは個人差が大きく、
どちらかといえば緊張が心地よく感じられて
ワクワクする気持ちのほうが勝る方もあります。

これまでに数多くの方々とセッションルームでお会いして感じるのは、
このような局面で、ストレスを増す要因の一つに、
セルフジャッジメントがあるということです。

自分を厳しく監視して、
あるべき状態にはほど遠いと断じたり、
怠惰やスローペースをなじったり、
まるで厳格な親や上司のように自分を追い込みます。

人がこうしたモードにある時、
自分の美点や努力は無視され、
ささやかな成功は評価に値しないと感じられ、
あるべき理想と比較して落ち込むことになります。

少しずつでも進化しつつある喜びを、
日々、ゆっくりと味わいながら、
それを糧として進んでいかれたらよいのですが、
なかなかそうはなりません。

それどころか、着実に前に進んでいるにもかかわらず、
理想に届いていない自分に腹を立てたり、否定したり…。

過去の失敗や挫折を何度も思い出して責め、
まだ起こっていない未来の失敗を怖れ、
警戒や防衛することに意識を向け過ぎて、
未来、注ぐべき目標にエネルギーが行き渡らなくなっていきます。

そうなるとチャレンジとは脅威そのものであり、
新しいことをする喜びとは結びつかなくなってしまいます。

自分をそこまで厳しくジャッジするのは
かつて自分がジャッジを受けた経験から
学習した結果であることが多いのです。

幼い子どもの頃に受けた厳しい態度や扱い、言葉などを、
周囲や自分自身に対して無意識に繰り返します。

両親や周囲の大人が、その方を厳しくジャッジしたのならば、
大人となった今、同じことを自分に対して繰り返していないか、
調べてみるとよいかもしれません。

そのことに気付くことが出来れば、変えていくことができます。

記憶をたどってみても、
どこからそれがやってきているのか思い当たらないならば、
潜在意識のデータベースにアクセスして、
そもそも最初にそうなった時点に戻ってみることができます。

それは幼少期かもしれませんし胎児期であるかもしれません

あるいはいわゆる前世である可能性もあります。

自分でもよくわからない行動傾向や考え方の癖、
繰り返されるパターンは、
多次元セラピーで過去に退行してその起源に戻ることで、
いつ、どんな状況で、なぜそうなったのか、
理解して癒し、解放することが
可能となります。

漠然とした居心地の悪さや生き辛さ、
低い自己価値や否定的なセルフイメージがある時、
そのような状態に慣れたり、諦めたりしないで下さい。

多次元セラピー、退行療法は、
マインドでは解明できない答えを引き出すきっかけとなるでしょう。


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多次元セラピーと従来の退行療法との違い

2013年10月11日

多次元セラピーには、
従来の退行療法…日本国内で広く普及している退行療法とは、
大きく異なる点があります。

セラピーを受ける側の立場から、
その違いの一つをご紹介してみましょう。

多次元セラピーは退行療法であるため、
年齢退行、胎児期退行、前世療法などを全てカバーしています。

何か問題やお悩みがある場合、従来の退行療法の方法では、
胎児期に退行するか、幼少期に退行するか、あるいは前世療法を用いるか
ある程度見通しを持ち手法を選択して行うことが一般的です。

胎児期退行、年齢退行、前世療法などは、
それぞれ定型的なシナリオを元に進められますので、
通常はその流れに沿ってセラピーが行われ、
そこから大きく離れることはほとんどありません。

1回のセッションが終了した後、まだ問題が解決されていなかったり、
効果が現れなかったりする場合には、
もう一つ別のアプローチを取ることになります。

それを繰り返す場合、
セッションの時間や回数が多く必要となることも少なくありません。

例えるならば、一話完結のTVドラマのようなスタイルです。

一回ごとに、退行する時空や目的が異なり、
最終目標=問題の解決・軽減に向かって、
さまさまな切り口からアプローチしていくことになります。

一方、多次元セラピーは、初回のセッションで、
問題の起源にすぐさま直接退行します。

それは胎児期であるかもしれませんし、
今生の過去、あるいはいわゆる前世かもしれません。

さらには家族からの影響や、
その方に属していない何らかのエネルギーによるものかもしれません。

それが何であれ、問題の原因を探求するのに必要な時空ならば、
一度のセッションの中で、どのような時空へも退行します。

退行する先は、問題と最も関連が深く、
最終目標に到達するのに必要な時空に絞られるため、
試行錯誤がなく、無駄もありません。

その際、通常の退行療法では行わないほどリアルな再体験を促し、
その時の感情、体感覚、知覚、思考などをあらゆる角度から探求して
まるで探偵のように、出来事と体験の詳細を明らかにしていきます。

しっかりと再体験すれば、完全な解放と癒しへ向かい、
カタルシスがもたらされるという考えがベースにあるためです。

たとえば、死の場面では、
死を迎える状況や死因、どのように死んでいくのか、
死ぬ前と死後、何を考え、何を感じたのか、周囲の反応はどうか、
魂が体を離れるまでにどのくらい時間がかかったか…など。

多次元セラピーはトランスパーソナルな手法ですので、
出来事の事実関係だけではなく、
身体、感情、精神、魂などの全ての領域で、
その方が何を体験し、何が起こったのかについて
情報を総合的に受け取ることを促します。

試行錯誤も含めて一つ一つを単発で積み上げるのとは異なり
壮大なスケールと複雑さを持つ長編映画のようなアプローチと言えるかもしれません。

胎児期を一度体験してみたい、
前世に興味がある…というご希望ならば、
シンプルな胎児期退行や前世療法をなさるのが良いでしょう。

しかしながら、問題の原因が複数ある場合や、
原因がよくわからない場合、
複数の問題・テーマが重層的にからんでいるような場合には、
多次元セラピーを使うほうが、プロセスが速やかに進み、
いっそう効果を実感していただけると思います。

多次元セラピー 退行療法

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