過去・未来への旅を望む自分と阻むサブパーソナリティ
過去への退行。
未来への順行。
多次元セラピー=退行療法の醍醐味は、
次元を超えたイメージの旅です。
「過去生を見たい」「未来を体験したい」と希望される方は、
たとえ多次元セラピーをこれまでに一度も受けたことがなくても、
多くの場合、初回からスムーズに過去や未来を訪れることができるものです。
あまり神経質にならずに、好奇心をもって
セッションに臨んでいただければ大丈夫。
私の体験からも、どうしても催眠に入れなかった方は
数えるほどしかおられません。
けれども「どうしても過去生を見たい」と望む方で、
催眠状態へ誘導すると
どうしたことか、イメージがさっぱり出てこなかったり、
眠ってしまったりすることがまれにあります。
ご予約をいただく時に
「ぜひ前世療法を」と希望され、
セッション当日、お話をうかがっていても、
大きな期待に満ちていらっしゃる様子です。
それなのに、
なぜこのようなことに…?
表層意識では前世を体験したいと思っていても、
実は心の奥に見たくない気持ちが潜んでいることがあるのです。
まだ(再)体験する準備が整っていない
…という場合もあるでしょう。
過去生(未来生)を体験したいからこそ、
お問い合せのメールをくださり、
セッションルームまでお越しくださるわけですが、
心とは実に複雑で不可思議なものです。
さまざまな方法で催眠誘導を試みて、
どうやら葛藤があるらしいとわかったら、
ご了解をいただいたうえで、
「サブパーソナリティ」のセッションに切り替え、
こちらを先に行うこともあります。
次元間旅行を阻む原因(存在)=サブパーソナリティに出てきてもらって、
なぜ退行(順行)を邪魔するのか言い分を聞くのです。
その原因とは、その方の
副人格(サブパーソナリティ)であることもあります。
また副人格というよりは、
見たことのないようなものやエネルギーなど、
つかみ所のない存在である場合も多いです。
多次元セラピーでは、
こうしたその方に属していないネガティブなエネルギーを
憑依と呼んでいます。
いずれにしましても、
そのサブパーソナリティ(または憑依存在)を擬人化して、
対話ができるようにします。
この場合、催眠に入らない状態でも、
通常の意識の状態のままで、
イメージワークによって進めてゆくことが可能です。
こうすることで
クライアントさん自身も気づいていなかった
思いも寄らない〝こころの声〟を意識化することができ、
心の奥底でどのような感情や思考やエネルギーが動いているのか、
はっきりと理解することができるのです。
対話を続けて折り合う地点を見い出し両者を統合するか、
あるいは不要なエネルギーならば解放していくと、
心が軽くなりすっきりした感じが生まれます。
そしてそれ以降は、
スムーズに過去や未来を訪れることが
できるように変化していきます。
これまでに上手くいかなかった場合でも、
過去や未来への旅をあきらめずに
お気軽にご相談いただければと思います。