多次元セラピーとボディワーク 過去の身体的なトラウマを癒す
多次元セラピーのディプロマを頂き、
プロフェッショナルメンバーとして入会を許されたEARThは、
ヨーロッパの退行催眠療法の協会です。
現在では、ヨーロッパという地域を越えて、
全世界的な退行催眠療法セラピストが集い、
研究発表やシンポジウムなどを行う大きな団体となっています。
先日、EARThから届いたニューズレターには、
にぎやかでポップなクリスマスカードのほか、
ハンス・テンダム博士によるワークショップの記事もありました。
紹介されていたのは、
「アクシデントトラウマリリース」、
そして「背中の指圧」という手法です。
事故や外科手術は、身体面、精神面、そして魂にまで
大きな影響を与えているものです。
アクシデントトラウマリリースは、
事故や手術の時点に退行し、
その時の衝撃や影響を緻密に再体験するように誘導しながら、
丁寧に解放していくというものです。
事故や外科手術の問題に対して、退行療法を行うのは
たいへん珍しく、他に例を見ないユニークなものです。
もう一つの背中の指圧は、さらに画期的なものです。
心理療法でありながら、
まるで整体やカイロ、マッサージなどのボディワークさながらに、
背中を指圧していくのです。
背中のあるポイントには、
精神的、身体的な衝撃のエネルギーが、
現在も残留しています。
過去、あるいは前世・過去生における身体面でのトラウマ、
トラウマ的な死の体験を探求して見つけ出したならば、
その時いったい何が起こっていたのかを理解することが出来ます。
そのうえで、その時点での感情、感覚、知覚などを
しっかりと解放できるように促していくのです。
このニュースレターの記事には、
たとえば石器時代のような原始的な時代の過去生での
トラウマもよくあるとのこと。
その当時の生活を想像してみれば、
適切な手当や治療法の無い環境での
身体の酷使や現代では考えられないような大怪我は
日常的にあったことでしょう。
そうした古い時代の転生の痛手は、
現在もその方の中に留まり続けており、
この背中を押すという手法によって、
過去と現在のつながりをたどっていくことが
可能となるのです。
もしかするとちょっとした違和感や慢性的な不調などから、
その方にとって思いも寄らなかった過去の
痛みや苦痛に満ちたバーストラウマ、事故、
外科手術、身体的な衝撃、死の体験などがわかり、
驚かれるかもしれません。
このアクシデントトラウマリリースと背中の指圧、
日本で開講されたロングコースの一期生として
私もハンス先生から学んでいます。
ボディワーク的な側面もあり、
当時も今も、通常の退行療法よりも難しいと感じていますが、
実に斬新な手法だと感心しています。
私が皆さまにお伝えしているスクールの
「多次元セラピー上級コース」のシラバスには含まれていませんが、
多次元セラピー研究会にて、ご希望の方にはお伝えしています。